佐川満男さん死去 伊東ゆかりと離婚、再婚相手と2度結婚、闘病…波乱の人生 紅白歌手、名優として
「今は幸せかい」のヒットで知られる歌手で俳優の佐川満男(さがわ・みつお)さんが12日、胆のう炎のため死去した。84歳。神戸市出身。 【写真】1971年、元妻の伊東ゆかりと婚約発表をした佐川満男さん 1960年「佐川ミツオ」名義で「二人の並木径」で歌手デビュー。68年には本名「佐川満男」で発売した「今は幸せかい」が大ヒット。NHK紅白歌合戦に4度出場した。 1971年に歌手・伊東ゆかりと結婚。結婚生活4年半で離婚した。佐川さんは離婚の原因を「格差婚だった」と振り返り、歌手として自身より“格上”だった伊東さんとの生活がつらくなったとしていた。離婚後の75年6月に歌手からの廃業を宣言し、芸能界から離れた時期もあったが、自身が経営していた飲食店を訪れたテレビ関係者の勧めで俳優業に転身し、さまざまな役柄をこなす味のある俳優として評価を高めた。 「おちょやん」「カムカムエヴリバディ」などのNHK連続テレビ小説のほか、12日が先行上映初日となった映画「あまろっく」にも出演していた。 プライベートでは、伊東との離婚後、伊東に復縁を迫ったこともあったが、断られたという。その後、1988年に一般女性と再婚。一度離婚したが、自身の母親の介護を助けてくれたことをきっかけに再びこの女性と結婚した。 病気とも闘った。2003年に胃がんを患い、胃の3分の2を切除。18年1月には脊柱管狭窄症の手術を受け、背骨にボルトが8本入っていることを明かしていた。 佐川さんが2016年に生前葬を開催した際には、伊東ゆかり、伊東との間の長女で歌手の宙美(ひろみ)も出席。また、テレビ朝日「徹子の部屋」に佐川さん、伊東ゆかり、宙美という別れた家族がそろって出演するという珍しいトークをお茶の間に届け、話題となっていた。