「もう通常の年のピークレベル」インフルエンザの患者が急増 例年より早い流行で薬局では「せき止め」など多くが“欠品”に
薬局では「せき止め」などが“欠品”に
小山内キャスター: そして薬の不足も起きているということです。 先ほど都内にある薬局を取材しました。 取材したのは、東京・江東区にある有明ファミリー薬局です。 こちらの薬局でも先週ごろからインフルエンザの患者が急増しているということで、奥にある薬の棚を見せてもらうと、やはり「欠品」の文字がありました。 インフルエンザで処方する「せき止め」や、風邪の際に処方する抗生物質などが不足しているということで、通常であれば発注すると翌日には納品されるということですが、現在欠品になっている薬のほとんどは、納品に1週間から2週間ほどかかるということです。 そして、こちらの薬局だけでなく、中野区にある「とおやま薬局 中野南台店」でも薬が不足しているといいます。 薬剤師の遠山伊吹さんによると、インフル急増で、先週から「せき止め」、それから「たん切り」の不足が加速しているということです。 普段は1週間分ある在庫が、現在は2日分しかない状況。 そして処方箋の薬がないので、1日5件は医師に薬の変更を依頼しているということでした。 そして薬不足解消のめどもまったく立っていないということです。 ただインフルエンザの薬「タミフル」など、インフルの治療薬はまだ在庫があるということです。 宮司キャスター: こういう話を聞くと、とにかくかからないようにするのが大事だということですけれども、ワクチン接種された方も、してないという方もいると思いますけど、まだ間に合いそうですか。 小山内キャスター: はい。厚生労働省によると、日本ではインフルエンザは1月の末から3月上旬に流行のピークを迎えるので、12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいと考えられます。 青井キャスター: ーー薬局によっても薬の量まちまちでしたけれども、大変ですよね? スペシャルキャスター パトリック・ハーランさん(パックン): そうなんですね。ケアを提供する側もまだ準備が間に合ってないという事情なんですけど、われわれもたぶん意識がまだ間に合ってないっていうのもあるかなと思いますよ。コロナ禍を思い出すと、もう症状にすごく敏感だったし、マスクとか手洗いの予防策もみんな徹底してましたけど、結構気が緩んできたんですね。今、自覚症状がそんなにない方でも、インフルエンザかもしれないと思って、(医者に)すぐかかって、すぐ確認した方が皆さんのためにもなると、意識改革も必要かもしれません。 青井キャスター: ちょっと引き締めて、年末年始に向けていきたいですね。 小山内キャスター: 身近なところからしっかり引き締めていきましょう。 (「イット!」12月16日放送より)
イット!