「コロナワクチン接種業務」巡り“スタッフ水増し”の勤務表提出などで委託料5700万円を詐取 委託業者元社員に執行猶予付き判決 京都地裁
新型コロナワクチンのコールセンター業務をめぐり、委託料をだまし取った罪に問われていた委託業者の元社員に京都地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。 判決によりますと、「日本トータルテレマーケティング」の元社員・三浦俊介被告(42)はおととし9月から12月分にかけて、センター長と共謀して、京都市から委託をうけていた新型コロナワクチン接種のコールセンター業務をめぐりスタッフの人数を水増しした勤務表を提出するなどして、市から委託料約5700万円をだましとりました。 京都地裁は5日の判決で「事の重大性を深く考えずに巨額の詐欺事件を起こしたことは相応の非難をまぬがれない」とした一方で、「反省の態度を示していることや会社が不正受給した委託料が全額返金されている」などとして、三浦被告に懲役2年、執行猶予3年を言い渡しました。 センター長の東幹雄被告の判決は7日に言い渡される予定です。