青いクイナ「セイケイ」金武で確認 北限はパラオ、なぜ沖縄に?
【金武】金武町並里区で、県内では発見例がほとんどないクイナ科の野鳥「セイケイ」の種類の鳥が確認された。嘉手納町の伊禮新治さん(62)が発見し、撮影した。野鳥の専門家によると、インドネシアなどに生息するセグロセイケイか、オセアニアに分布するオーストラリアセイケイとみられる。県内でセイケイの種類が発見されるのは、3例目とみられる。 【動画あり】客は数人、でもヤンバルクイナはいっぱい 集落の暮らし支える、国立公園内にある伊部売店
伊禮さんがセイケイを撮影したのは11日午前9時ごろ。野鳥を観察していたところ、畑で草の種をついばむ様子が確認できた。伊禮さんは「バンよりもだいぶ大きく、体長は50センチくらいあった。青い体が目立っていたので、珍しいと思って撮影した」と話した。伊禮さんによると、18日午前まで確認できたが、その後は姿が見られなくなっているという。 屋我地鳥獣保護区管理員の渡久地豊さんは「体が大きく、オーストラリアセイケイの可能性もある。(同種の)北限はパラオまで分布しているため、台風などに巻き込まれて飛来した可能性もある」との見解を示した。 自然・野鳥ガイドを務める沖縄ネイチャーオフィスの豊見盛律子代表は「越冬のための渡りがピークを迎えている。この時期は、水田が多く、餌が豊富なため、金武町では多くの野鳥を楽しむことができる」と話した。
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