日本代表撃沈の超怪物…98年アルゼンチン代表の英雄たち(2)悪夢の頭突き、A級戦犯…? ずんぐり体型の超絶ドリブラー
1998年FIFAワールドカップ・フランス大会。本大会初出場を果たしたサッカー日本代表は初戦でアルゼンチン代表と激突し、世界を知ることとなった。今回は98年W杯・日本代表戦に出場したアルゼンチン代表から選手をピックアップしてフットボールチャンネル編集部が独自の方法で算出した能力値を紹介する。
MF:アリエル・オルテガ(バレンシア/アルゼンチン代表) 1974年3月4日生(当時23歳) 97/98シーズン リーグ戦成績:20試合2得点 アルゼンチン代表通算90試合17得点 アルゼンチン代表での主な出場大会: 94年FIFAワールドカップ・米国大会、95年コパ・アメリカ、98年FIFAワールドカップ・フランス大会、99年コパ・アメリカ、02年FIFAワールドカップ・日韓大会 ディエゴ・マラドーナからリオネル・メッシへと続くアルゼンチン代表10番の系譜に名を連ねるのがアリエル・オルテガだ。 日本代表と対戦した1998年は23歳。アルゼンチン代表ではトップ下・10番として中心的な存在だったが、所属するバレンシアではクラウディオ・ラニエリ監督と衝突してこの97/98シーズン限りで退団。サンプドリアへと移籍した。 とはいえ、やはりアルゼンチンの10番。170cm、67kgというずんぐりとした体躯から抜群の「スピード」と圧巻の切れ味の「ドリブル」を繰り出す世界屈指のドリブラーである。 能力値では「スピード」と「ドリブル」はともに90超え。さらに「テクニック」は89、「パス」は88を記録しており、足元の技術の高さがわかる。その一方で「守備力」「フィジカル」「メンタル」は低め。この辺りもアルゼンチンの10番らしいと言えるだろう。 98年W杯では日本代表との1-0で制したアルゼンチン代表はその後も順調に勝ち進み、準々決勝でオランダ代表と激突した。オルテガはこの試合でシミュレーションを犯し、さらに相手GKのエドウィン・ファン・デル・サールに頭突きをして立て続けに2度の警告を受けて退場。アルゼンチン敗退のA級戦犯として大きな批判を浴びた。