【写真】店の棚はからっぽ 海上しけで島に20日間、食料届かず 南・北大東島 沖縄
【南・北大東】大東地方に接近した台風13、14号や熱帯低気圧に伴う海上のしけの影響で、南北大東島と沖縄本島を結ぶ船便が11日から出航延期となり、一部、空輸便で入っているものの、両島の商店などでは食料品の品薄が続いている。船は26日夕方に泊港を出港し、27日午前に南北大東島へ入港する予定。一般食品や飲料品、野菜や冷凍食品などが補充される予定だ。 【写真複数あり】スーパーの陳列棚はすっからかん
大東海運(那覇市)はしけの影響で11日から出航の延期が続き生鮮食品やインスタント食品、缶詰類などが品薄の状態になった。船が両島に入港した7日を最後に、大東宮祭や豊年祭など伝統行事を挟んだ約20日間、食料品などが入らず、行事にも一部、影響があった。 北大東島での「大東宮祭」は、22日に予定していた前夜祭の打ち上げ花火や飲食の出店が、材料の受け取りができずに中止となった。祭りの前にも、食料品が不足し、沖縄本島から帰省する親戚家族らに持参してもらい、しのいだりしたという。 JAおきなわ北大東支店の担当者は「きょうは空輸で生鮮食品が入ったが、2週間ぶりくらい。明日は一般食料品が多く入ると思う」と話す。南大東村港湾業務課の担当者は「食料品がなくなってきており野菜も売られていない状態だ。あってもタマネギなど、長持ちするものしかない。燃料も少なくなっている」と話した。(田中芳)
The Ryukyu Shimpo Co., Ltd