【ONE】平田樹、公開練習で豪快パウンド!連敗脱出のカギは「行く勇気」=6.8
6月8日にタイ・バンコクで開催される格闘技イベント『ONE 167』の女子アトム級MMAマッチでビクトリア・ソウザ(26=ブラジル)と対戦する平田樹(24=フリー)が21日に都内ジムで公開練習を行ない、連敗脱出のカギは「行く勇気」と意気込んだ。 【フォト】平田の豪快パウンド!ミット響かす強打も 平田は昨年3月のハム・ソヒ戦、今年1月の三浦彩佳戦と連敗。共に強豪相手だが2年間近く勝ち星がない状況だ。 今回の対戦相手ソウザは21年9月にONEデビューし1勝2敗の戦績。ONE以外では負けなしでキャリア7勝5フィニッシュ(3KO・2一本)と決定力のある選手だ。 平田と言えども油断のならない相手だが、タイトル挑戦を目指す平田にとって、勝敗は勿論のこと勝ち方も問われる一戦だ。 公開練習で、平田は和術慧舟會HEARTSの大沢ケンジ代表の持つミットに強打を打ち込み快音を響かせると、流れる様なタックル、安定感のあるグラウンドでのパウンド、ヒジ打ちなどを披露した。 会見で平田は「今大会は全て良いカードなのでワクワクする。そこでもしっかり自分が目立てる様に頑張りたい」と意気込み。 相手のソウザに対しては「キャリア7勝と良い戦績だし、ブラジリアン柔術(BJJ)紫帯で組みも立ちも出来るって感じ」とオールラウンダーぶりを警戒しつつも「油断せず、自分の良いところを出したい」と、気合を込めた。 今年1月の三浦戦以来、4ヶ月ぶりの試合だが、平田のテーマとなるのが“行く勇気”。「そこが次の試合に出たら、自分的には成長かなと思います」と語った。 実際、先日の三浦戦では、三浦の組みに完封され、思う様な動きが出来ず、試合後のインタビューでも「3Rの最後の方で自分の打撃を出したのを最初からやりたかった。もっと早く展開を作れば良かった」と、積極的にチャンスメイクできなかったことを反省していた。 その“行く勇気”の意味について詳しく尋ねると「がむしゃらに、泥臭くやるしかないと、(コーチの)大沢さんからも練習で言われ続けています。試合でどこまで出せるかどうかは自分次第と言われているので、自分を信じてやるしかないと思っています」と語った。 今回、平田にはもう一つ勝利へのモチベーションがある。それは兄・平田直樹の存在だ。直樹はパンクラスを主戦場にしており、フェザー級次期挑戦者決定戦でRyoと戦うが、今週末実施される予定だった試合が、Ryoの負傷欠場により、6月末に順延となったのだ。 平田は「兄の試合より自分の試合が先になってしまったので、しっかりと自分が勝ってバトンを渡したい」と、意気込んだ。自らの連敗を止めて、タイトル挑戦権を狙う兄に勢いをつける。平田にとって、やはり何としても勝ちたい試合だ。 秋のONE日本大会参戦も狙う平田。「負けが続いているが、ここでしっかり勝たないとランキングにも入れない。(今回の)結果でアピールし、“やっぱりコイツは出ないといけないな”と思われたい」と強く意気込んだ。