【香港】6~8月の失業率3.0%、6期連続横ばい
香港政府統計処が19日発表した6~8月の失業率(速報値、季節調整済み)は3.0%で、6期連続の横ばいとなった。 業種別では、主要8業種のうち2業種の失業率が前期を下回った。下落幅は「貿易・卸売り」(2.8%)が0.2ポイント、「金融・保険・不動産・専門サービス・ビジネスサービス」(2.5%)が0.1ポイントだった。 一方、「建築」(4.5%)と「その他業種」(2.6%)は0.2ポイントそれぞれ上昇。「製造」(3.7%)と「小売り・宿泊・飲食サービス」(4.6%)、「公共行政・社会・個人サービス」(1.4%)は0.1ポイント上昇した。「運輸・倉庫・郵政・宅配サービス・情報・通信」(3.0%)は横ばいだった。 年齢別では、最も厳しい雇用状況にある「15~19歳」(13.1%)が前期から1.0ポイント改善した。一方「20~29歳」(6.5%)は0.8ポイント悪化した。 30代以上の失業率は低い水準で安定しており、「30~39歳」(2.3%)は横ばい。「40~49歳」(2.6%)は0.1ポイント低下した。「50~59歳」(3.0%)は0.1ポイント、「60歳以上」(2.6%)は0.2ポイントそれぞれ上昇した。 6~8月の失業者数は前期から4,500人増えて12万2,300人となった。就業者数は100人減の370万8,500人、労働力人口は4,400人増の383万800人だった。 就業時間が基準に満たない不完全就業者(パートタイムなど)が労働力人口に占める比率を示す不完全就業率は1.2%で、前期から横ばいだった。 政府労働・福祉局の孫玉カン(クリス・スン、カン=くさかんむりに函)局長は「失業率は3.0%の低水準を維持している」と指摘。今後については「経済成長が続く中、当面は労働市場の逼迫(ひっぱく)が続く」との見方を示した。