DeNA・筒香嘉智が先制打 17年日本シリーズ知る元主将「気を引き締め、地に足をつけて横浜で戦いたい」
「SMBC日本シリーズ2024」は10月31日、みずほペイペイドームで第5戦が行われ、セ・リーグ3位のDeNAはパ・リーグ王者のソフトバンクに7-0で大勝。対戦成績を3勝2敗とし、1998年以来26年ぶりの日本一に王手をかけた。牧秀悟内野手(26)が、1-0の四回に日本シリーズ第1号となる左越え3ラン。筒香嘉智外野手(32)は三回に先制の中前適時打を放ち、新旧主将の活躍で3連勝を飾った。11月1日は移動日で試合がなく、同2日の第6戦は横浜スタジアムで行われる。 重苦しいムードを打破した。筒香が三回、中前に先制打を放ち「前の方たちが必死につくってくれたチャンス。何とかかえしたいという思いだった。ヒットコースに飛んでくれてよかった」とうなずいた。 一、二回で6残塁。好機をつくりながら無得点の嫌な展開が続いた。三回2死一、二塁。筒香もカウント1―2と追い込まれたが、執念で勝った。低めのフォークボールをしぶとく捉え、自身9打席ぶりの安打で待望の先取点を刻んだ。 敵地で3試合連続の先取点。今シリーズ5戦は先に点を取ったチームが全て勝利しているだけに、三浦監督は「大きかったですよ。先制点が特にこのシリーズは大事なポイントになってきているところで打ってくれた。最初に勢いもつけてくれた」とたたえた。 主将として出場した前回、2017年の日本シリーズでは2勝4敗で敗退。つかめなかった3勝目を挙げ「チームとしても非常に大きい。きょうはもう一回、ソフトバンクさんも今まで以上に勝ちに来ると選手で話し合って、僕たちがその1、2個上の思いじゃないと勝てないと。それが今の雰囲気。ただワイワイガヤガヤするのは違う。全員が勝つという一つのボールを最後まで追いかけることができている」と手応えを語った。 横浜での日本一をモチベーションに今季、米球界から5年ぶりに古巣へ復帰した。あと1勝。「相手も相当強いチーム。そう簡単にはいかない。もう一度しっかり気を引き締めながら、地に足をつけて横浜で戦いたい」と言葉に力を込めた。(浜浦日向)