「あとでやるから」高校受験を終え、燃え尽き症候群の我が子…勉強へのやる気を取り戻してほしい! #保護者のお悩み解決隊
この時期、高校受験を乗り越え、新学期を迎えたお子さまが「なんだか元気がない」「勉強に身が入っていないかも」……そんなお悩みを抱えているかたもいらっしゃるかもしれません。 高校受験という大きな壁を乗り越えたのですから、しばらくは心身共に休んでほしいと思いつつも、いつまでも勉強に集中できていないようであれば、心配ですよね。 今回は、燃え尽き症候群のお子さまへの対応に悩んだ保護者のかたの体験談をマンガ化。勉強サポートのプロ、「赤ペン先生」にアドバイスをもらいました。
高校受験もやる気が出なかったものの、行きたい高校が定まってからは猛勉強。めでたく合格を果たしました。
しかし合格して気が抜けたのか、宿題もせずにスマホやゲームに夢中。小テストの点数も悪かったようです。
ジュンのやる気を引き出すために、両親はさまざまな声かけをしますが、効果はありません。そこで両親は、自分が子どものころはどうだったか、思い返してみました。
親に「勉強しろ」と言われることも、子どものタイミングを無視した声かけも、子どものやる気にはつながらないと気付きます。
その後、両親はジュンの勉強に口を挟まず、共感を示しながら見守ることにしました。
その結果、期末試験の数学は高得点! ジュンのやる気が無事戻ってきたようです。
Q.燃え尽き症候群で勉強のやる気が出ない……保護者のかたができるサポートは?
「赤ペン先生」:受験生だった時はあんなにがんばっていたのに、高校入学後は遊びにばかり夢中で、勉強にまったく身が入らない様子のお子さま。そんな姿を目にすると「勉強しなくて大丈夫?」と心配になりますよね。「次なる目標」に向かって、気を抜かずにコツコツがんばってくれたらいいのに、と願うのが親心かと思います。 一方、お子さまにとっての「今の」最大の目標は、新しい環境、新しい友達、新しい部活動の中で自分の居場所をつくること。勉強に対してやる気がなくなったように見えるのは、勉強より大事なことにエネルギーを使っているからではないでしょうか。外で全神経を張り巡らせているがゆえに、おうちでは緊張をほぐす必要があるのかもしれません。 日常が軌道に乗り、安定した気持ちで過ごせるようになるには意外と時間がかかります。お子さまがやる気をなくしているように見える時こそ、あれこれアドバイスしたくなる気持ちをぐっと抑えて「待つ」ことが大切です。 高校受験の時に頼もしいがんばりを見せてくれたお子さまですから、自ら勉強しようという気持ちになった時には、またきっと力を発揮してくれるはず。その時を待ち「見守る」ことが、消極的でありながら最も効果的なサポートであると思います。