【福岡ボート(サマータイム)一般】篠原晟弥 アクシデントをプラスに転化
<27日・福岡ボート・初日> 好スタートを決めた。篠原晟弥(23)=福岡=は初陣となった初日9Rで、4コースから2着を奪取。白星にこそ届かなかったが、4カドから果敢にまくって攻めたレース内容は秀逸で、今節のさらなる活躍を予感させるには十分なパフォーマンスだった。 前検の不安も一掃した。まだ新エンジン5節目ながらも、手にした72号機はここまで低調な動きに終始。実際に前検も首をかしげていたが、「26日が中止になったんで、ペラはもちろんだけどバルブもギアケースも全部扱えた。見違える足になっています」と時間を有効に活用して大幅なパワーアップに成功。中止というアクシデントをプラスの要素に転化させた。 しかも今節は剣が峰。現在勝率(昨年11月~)は5.00。今期(4月末日まで)の戦いは今節も含めて残り3節しかなく、A2復帰へはここからロングスパートを仕掛けなければならない。「今節にいい成績を取れないと終わり。次につながらない。気合は相当入っています」 今節はSGウイナーの赤岩善生を筆頭に強豪がズラリと顔をそろえるが、当地のフレッシュルーキーとして一歩も引くつもりはない。「今節の節間勝率の目標は8.00。厳しいことは分かっているけど、地元なんで『やってやる』という気持ちです」。初日の2着はまだ序章。フレッシュルーキーとしての誇りを武器に強豪をなぎ倒しに行く。(森 大輔)