世界が気づいた!サーモンの“万能性” 円安などの影響もあり輸入品は値上がり...そんな中で日本は『ご当地サーモン戦国時代』に 全国100か所以上で養殖
日本でサーモンの養殖が広がった理由の1つは「東日本大震災」
日本でもサーモンの養殖を始める動きがここ10年でどんどん広がっています。サーモンの養殖が全国に広がったきっかけは13年前の“大きな出来事”でした。それは東日本大震災です。当時、海際にあったサーモンの養殖施設は壊滅的な被害を受けました。ただ、稚魚を育てていたのは山あいの場所でした。稚魚を育てている施設だけが残ったものの、その稚魚を育てる大きな施設がなく、このままだと死んでしまうということで、このときに全国の養殖場などに稚魚を配ったということです。そこから全国へ養殖の動きが広がっていったとされます。ほかにも理由はありますが大きなきっかけの1つだったということです。 そうした中で今、『ご当地サーモン戦国時代』に突入しています。南は九州から北は北海道まで、全国100か所以上でサーモンの養殖がされています。例えば、愛媛の「宇和島サーモン」は、いよかんの皮を食べさせているため、みかんの香りがするということです。ほかにも、レモンを食べている「広島レモンサーモン」や、牡蠣を食べている兵庫の「坂越オイスターサーモン」、しゃぶしゃぶがおすすめの静岡の「紅富士」というサーモンもあります。そして、滋賀のご当地サーモンが「ビワマス」。別名「琵琶湖の宝石」で、琵琶湖の固有種です。もしかしたら今後、世界中からファンが集まるかもしれません。なお、湖のためアニサキスの心配もなく、生で食べられるということです。旬は6月から9月で、1kg3500円ぐらいということです。 養殖が広がってサーモンが食べられることは喜ばしいですが、エサのカタクチイワシが不足することが懸念されています。そのため、エサにコオロギが使えないかなど、そういった研究まで進んでいるということです。 (2024年6月3日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)