2024年、与野党の代表選の行方は○○次第?!選挙プランナー松田馨氏が解説 選挙ドットコムちゃんねるまとめ
続いて立憲民主党の代表選挙は11月。泉代表が続投できるかどうか、ですが…… MC鈴木邦和「衆院選次第ですよね、ホントね」 泉代表は、代表就任直後こそ、知名度や存在感に対する批判がありましたが、昨年からX(旧Twitter)の運用を変え、自分の言葉で積極的に発信するようになり、支持を集め始めています。安倍派の裏金疑惑が深まる中、立憲民主党への期待感が高まり、政権交代が可能な野党の受け皿として伸びていくのかどうかがポイントとなりそうです。 松田氏「政党支持率が上がれば衆院選で伸びなかったとしても続投となるでしょうし、伸びなければ衆院選の前にごたごたするでしょうね」 もう一点、松田氏は、立憲民主党代表には、野党における選挙協力の難しさがあると指摘します。 次の衆院選は外交安全保障に注目が集まることが予想され、小選挙区制での戦いで、共産党との距離感が出ることが予想されます。泉代表は、難しい舵取りを迫られそうです。 なお、泉氏以外の有力候補では、前回話題になった小川淳也氏がいますが、松田氏は代表はある程度長く続いたほうが、知名度や存在感が増すとし、短期間に党代表が変わることへの疑問を呈します。 いずれにせよ、各党の代表選挙が行われる年に、衆院選が行われる可能性が高いという巡り合わせが、予想を難しくさせることは間違いありません。 松田氏「振り返ると、2024年は日本政治の大きな転換点の1年と言われるかもしれません」
自民党総裁選は解散総選挙次第 勝敗ラインは?
続いては9月の自民党総裁選です。 まずは岸田氏が続投するかどうかは、解散総選挙次第と言えるでしょう。 解散総選挙が総裁選より前に岸田総理のもとで行われ、そこで自民党が単独過半数割れしたり、大きく議席数を減らしたりするようなことになれば、岸田氏が次の総裁選で勝つのは難しい、とは言いますが…… 松田氏「なかなかね、自分で解散して勝つのは、非常に難しいんですよ」 平成以降、自ら衆院を解散して選挙に勝ったのは、小泉純一郎氏、安倍晋三氏、岸田氏のみ。 解散総選挙になった場合、負け方によっては、岸田氏は責任を取って総裁を辞任することも考えられますが…… 松田氏「ただ、今のところ自民党が単独過半数割れに行くほど大負けする感じは、個人的にはないんですよね」 2009年の政権交代の時は、衆院選直前に、すでに民主党の支持率が自民党を上回り、無党派層が減った状態にありました。しかし現在は、自民党の支持率が30%下回ったことが取り沙汰されていますが、投票に結びつきにくい無党派層が増えただけで、野党の政党支持率が上がっていないことが2009年との大きな違いだと松田氏は分析します。 「政治不信が高まると、投票に行かない」、有権者が積極的に応援できる野党が見つからなかった結果、自力で自公が勝つことさえも予想できる、と松田氏はコメントします。 そんな自民党の勝敗ラインは、表向きは自公で過半数、与党で勝つ、自民党内部では単独過半数割れのあたりが、岸田総理の責任問題を問われるあたりではないかと松田氏は述べました。 もちろん、安倍派、二階派の裏金問題がどれくらい大きく影響するかも、予断を許しません。