免許も検査もいらない釣り客に人気のミニボート 事故の約半数がインターネットで購入 草刈り機のエンジンを個人で改造する人も
ホープ 市川弘二 代表取締役「やはりね、準備をされていないんですよ。ライフジャケットを着ていません。何もやっていません。とりあえず街中を歩くような格好で行かれている人もいるし、この辺りだから問題ないだろう、とやっているでしょう。」 ■事故の原因 トップはエンジンの故障 過去10年間のミニボート事故の原因をみると、エンジンの故障が28%、そして「転覆」が23%となっています。 船舶検査がないことでエンジンの整備不良に気づかないまま乗る人や、ミニボートの特性を把握しないまま乗船し転覆してしまう人も多いといいます。 ■インターネットで購入する場合は注意を 販売やレンタルをする店舗では利用者にエンジンの使い方などを細かく説明していますが、注意が必要なのがインターネットで購入する場合です。 第七管区海上保安本部・安全対策課 西山巌課長「手軽にインターネットで入手できるものではあるんですけど、正規のディーラーが扱っているエンジンではなくて、ネットで個人で売買されているものや、ひどい場合は、草刈機の刈刃のところをプロペラに付け替えて改造して使用している方も、過去にはいたと聞いています。」 去年、事故を起こしたミニボート17隻のうち8隻は、インターネットで購入したものだったということです。 ■安全にミニボート楽しむために 海上保安本部は、ミニボートで釣りをしている人や、販売店にリーフレットを配りライフジャケットの着用など安全管理を呼びかけています。ライフジャケットには水を感知すると自動で膨らむものもあります。 第七管区海上保安本部・安全対策課 西山巌課長「海にはやっぱり海のルールっていうのがありますので、その辺も踏まえてミニボートでの釣りやマリンレジャーを楽しんでいただければなと思っています」 ■ミニボート操縦する人は「船長」です 免許や検査が必要ないミニボートであっても船を操縦する人は船長とみなされます。 自分と一緒に乗る人の命を守るためにも事前の準備と正しい知識を持つことが必要です。
RKB毎日放送