【MLB】スネルが入団会見「本当に簡単な決断だった」 フリードマン編成本部長は「打てないなら味方にすればいい」
ドジャースにとって、今オフの最重要課題は先発ローテーションにエース級の投手を加えることだった。ジャイアンツからオプトアウトの権利を行使してFAとなったブレイク・スネルと5年1億8200万ドルの契約を結ぶことで、その目標を見事に達成。スネルは現地時間12月4日に32歳の誕生日を迎えるが、その前日となる日本時間12月4日、ドジャース移籍の入団記者会見を行い、「本当に簡単な決断だった」とドジャース移籍を決めるまでの経緯を振り返った。 2024年シーズンの主要アワード受賞者まとめ ドジャースはオフシーズン当初から、サイ・ヤング賞2度の実績を誇るスネルを補強のトップ・ターゲットに位置づけていた。FA市場がオープンすると、両者は契約締結に向けて交渉を進め、最終的には5200万ドル分をサインボーナスにする、6500万ドル分を後払いにする、などの条件を含めて契約合意。日本時間12月4日には条件つきで6年目の球団オプションが含まれていることも明らかになった。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、スネルがドジャースに在籍したまま、90日間以上の長期離脱をした場合、6年目(2030年シーズン)に年俸1000万ドルの球団オプションが発生するという。 アンドリュー・フリードマン編成本部長は「オフシーズンが始まって、2025年のワールドシリーズに勝つことを考えたとき、ブレイクを獲得すべきだという結論に至った。私は18歳のときから彼のことを知っているし、現在に至るまでの彼の道のりを見てきた。素晴らしい成功を収めているし、本当に特別な選手だ」とコメント。「彼を打てないなら、彼を獲得してワールドシリーズ制覇の手助けをしてもらえばいいんだ」と付け加えた。 スネルはドジャース移籍について「本当に簡単な決断だった」とコメント。「どのようにチームが作られたか、そして今、彼らが何をしているかを見たとき、このチームの一員になりたいと思ったんだ。打線の上位3人を見てみよう。対戦したくない相手だ。でも彼らが味方になり、自分のために打ってくれるなんて本当に素晴らしいことだ」と新天地としてドジャースを選ぶことに全く迷いはなかったようだ。 故障が多く、稼働率の低い投手ではあるものの、健康時の実力はメジャー屈指。大谷翔平、山本由伸、スネル、タイラー・グラスナウの4人が健康な状態で揃えば、他球団にとって極めて大きな脅威となるだろう。今季王者のドジャースに頼もしい戦力が加わった。