小園海斗「自分でもびっくり」2打席連発、7打点と大暴れ 野球プレミア12
野球の国際大会「プレミア12」は21日、東京ドームで2次リーグが始まり、1次リーグB組1位の日本代表がA組2位の米国代表に9―1と快勝した。 【写真】笑顔でヒーローインタビューを受ける小園海斗 井端ジャパンの新たな「顔」になりつつある。大会連覇へ大事な2次リーグ初戦で、小園(広島)が2本塁打を含む3安打7打点と大暴れ。シーズン中にも2本しか出なかったアーチを2打席連発でたたき込み、「自分でもびっくり。もう奇跡だと思う」と笑うしかなかった。 初見の相手だろうがバットをぶん回しながら合わせるのが、小園流だ。「受け身にならず攻めていくタイプ」という24歳は五回、初球を豪快に空振りした後に右翼線へ勝ち越しの2点三塁打。3-1の七回に右翼席へ特大の3ランを放つと、八回も右方向に引っ張って2ランとし、難敵とされた米国にとどめを刺した。 金子ヘッドコーチは「始動が速いからいろんなことに対応できるし、差し込まれない」とうなる。井端ジャパンの初陣だった昨年11月のアジアプロ野球チャンピオンシップでも結果を残し、今大会も4試合でマルチ安打をマーク。国際大会で無類の強さを見せている。 広島では遊撃と三塁がメインながら、今大会は不慣れな二塁守備をこなすなど器用さもある。いずれは「日本を代表する選手になりたい」という若侍は、着々とその階段を上がっている。(川峯千尋)