「カマダより戦術が何よりも優先された」“プレミア移籍ほぼ確定”鎌田大地の不遇をイタリア人記者が惜しむ「誰もが評価した、彼の姿勢は」
サッリも鎌田を認めたが…“戦術最優先”という事実
3月に成績不振で解任されたサッリの後任にイーゴル・トゥードルが就くと、鎌田の状況は劇的に変わった。 新指揮官の就任初戦となったセリエA第30節のホームでのユベントス戦に先発し、1-0の勝利に貢献すると、そこから最終節のホームでのサッスオーロ戦までの9試合に先発。鎌田はみるみる自信を取り戻していき、第33節のジェノアとのアウェー戦では後半にルイス・アルベルトの試合唯一の得点をアシストした。 第35節の敵地でのモンツァ戦では前半に出色のパフォーマンスを披露し、強烈なシュートで相手GKを襲い、チーロ・インモービレの先制点に繋げている。 また第37節には、すでに優勝を決めていたインテル・ミラノの本拠地でゴールを決めた。 最終的にチームは7試合無敗でシーズンを終え、7位でセリエAを終えた。鎌田の貢献度は小さくない。実際、サッリが指揮を執っていた頃も、前述のナポリ戦だけでなく、10月のフィオレンティーナ戦でも、チームの勝利につながるプレーを披露しているのだ。そうしたパフォーマンスを正当に評価されなかったのだから、モチベーションが保てなくなったとしても不思議ではない。 もっとも、サッリ監督は次のように説明したこともあるのだが。 「カマダのことは常に考えているし、私は彼を好んでいる。だがルイス・アルベルトやゲンドゥージと共存させる形が、なかなか見出せないのだ」 イタリアでは戦術が何よりも優先される傾向が、今もある。それは事実だ。
鎌田サイドとラツィオ会長、決裂したのは間違いない
シーズン終了後、クラブ側は2027年までの新契約を提示したが、選手側は2025年までの1年の契約延長を望んだ。しかし交渉はうまくいかず、彼がここの水色のシャツを着る姿はもう見られないだろう。なにより本人が、次のように語っているのだ。 「100%、ラツィオを離れます。当初はここに留まろうと考えていたのですが、イタリアは簡単なところではなく、そのなかでもラツィオの会長は交渉するのが難しいことで知られている。十分な賃金を得ているので、契約は1年だけ延長したかったのですが、合意には至りませんでした」 すると、クラウディオ・ロティート会長は彼の異なる見解を明かした。 「カマダ側は1年の契約更新に加え、250万ユーロのボーナスを要求したのだ」 どちらが本当のことを言っているのかはわからない。ただいずれにせよ、両者の関係が決裂したのは間違いない。
【関連記事】
- 【こちらも→】「地獄に落ちろラツィオ関係者」番記者が知る“鎌田と交渉決裂で激怒SD”の言い分
- 【写真】「鎌田、パレスユニ(合成だけど)超似合うな…」21歳時の奥様との2ショットは美しい笑顔!なぜか“鳥エンブレム”のクラブを渡り歩く日々や意外とオチャメな素顔を全て見る
- クリスタルパレスが鎌田大地を熱望する“内部事情”「開幕レギュラーの可能性もある」
- 「モリタ先生は10点満点で7~8点」ポルトガル人記者が絶賛…日本代表MF守田英正29歳、名門での愛され度「アジア杯のゴールパフォーマンスもだ」
- 「ミナミノは10点満点で8点」在仏イギリス人記者が南野拓実29歳に聞いた“不満の1年目→9ゴール”の背景「純也くん、敬斗と日本人の評価を…」