毎日「ジム通い」している専業主婦のママ友。旦那さんは「消防士」なのですが、どのくらいの収入があるのでしょうか?
消防官の手取り年収に対するジムの年間費用の割合
消防官の年収とジムの年間費用を比較するためには、年収の手取り額を算出しなければなりません。一般的に、額面は手取りの7~8割とされます。したがって、前述の消防官の平均年収を基に考えると、手取りは245万1400~280万1600円の範囲と推測できるでしょう。 この金額を基に、「手取り年収に占めるジムの年間費用の割合」を計算したものが表2です。 表2
※筆者作成 会員制スポーツジム、24時間ジム、公営ジムのなかには1.3%前後の負担にとどまるものもありますが、パーソナルトレーニングジムの場合は、最大で年収の49%に達することが分かります。 なお、2023年の総務省の「家計調査(家計収支編)」によると、「二人以上の世帯のうち勤労者世帯」は、勤め先収入(55万4801 円)の平均5.63%を教養娯楽費に使っています。手取りを額面の7~8割とすると、額面に占める教養娯楽費は約7.04~8.04%と推測可能です。 会員制のスポーツジムや24時間のジムの場合は、教養娯楽費の範囲におさまっていることが分かるでしょう。
消防官の平均年収は350万2000円|労働者の平均年収を約160万円下回る
消防官の平均年収は350万2000円であり、平均的な労働者の年収506万9400円を156万7400円下回ります。一方、ジムの年間費用相場は3万6000~120万円です。消防官の手取り年収に対して1.29~49%を占める計算となります。 以上の点から、モデルケースの「ジムに毎日通っている消防官の妻」が会員制または24時間ジムに通っている場合は、年収の許容範囲内にジム費用をおさえられていると考えられます。また、ジムにお金をかけている分、家から近い店舗を選んで交通費をおさえたり、食費や娯楽費などのジム以外の支出を削減したりといった工夫をしているかもしれません。 出典 厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag 消防官 総務省統計局 政府統計の総合窓口(e-Stat) 賃金構造基本統計調査 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 産業大分類/第1表 総務省 家計調査報告〔家計収支編〕 2023年(令和5年)平均結果の概要(12ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部