笑顔で駆ける「米俵マラソン」 全国から479人 長野県飯島町
長野県飯島町の晩秋の風物詩として定着した「第12回米俵マラソン」(実行委員会主催、長野日報社など協賛)が24日、町役場前を発着点に行われた。米俵を担ぐなどして走るユニークな大会に、全国各地から479人が出場。仮装して挑むランナーも多く、思い思いに楽しみながらゴールを目指した。 町や町内産の米をPRし、地域活性化を図ろうと2013年に始まった大会。重さ3キロの米俵を身に付けての一般の5キロ、10キロと、園児・児童対象の3.4キロのコースを用意し、地元飯島中学校の生徒が協力するなど多くのボランティアが力を合わせて大会を盛り上げた。 法被姿で5キロのコースに出場した同町南仲町出身の北原佳定さん(82)=茨城県取手市=は今回の最高齢。各地でマラソンに挑み、先週は京都1周120キロを歩いてきたというが、疲れも見せずに笑顔でゴールした。故郷の同級生も数多く応援に駆け付け「このマラソンは初挑戦だったが、思ったより米俵は軽く感じた。昔なじみの仲間の声援が心強かった」と充実感に浸った。 女子10キロのコースを制した小田恵梨さん(41)=愛知県=は「米俵はリュックに入れて走ったが、途中で飛び出してしまった。抱えたりして走るなど普段のレースとは違って大変だったが、町の温かみに触れることができた」と話した。