初代『Fallout』の開発者がドラマ版を見た感想を語る
初代『Fallout』の開発者がドラマ版を見た感想を語る
初代『Fallout』の開発者として知られるティム・ケインは20年以上シリーズに関与していないが、現在も本シリーズの動きを追っている。そんなケインが、Amazon Prime Videoのドラマ版『フォールアウト』に対する思いを語った(IGNによるシーズン1のレビューはこちら)。 「ドラマ『フォールアウト』」画像・動画ギャラリー ケインは自身のYouTubeチャンネルで、ドラマに対する考えや印象を約13分間にわたって語った動画を投稿。まず初めにドラマを気に入ったと明かし、続けてその理由などを具体的に語っている。 「すべてが『Fallout』だって感じるよ。ドラマそのものが『Fallout』って感じだ」とケインは述べている。「これはかなり難しいことなんだ。どれだけ大変かは僕もよく知ってる。『Fallout』の型に合わないポストアポカリプスの物語を書くのは簡単だし、そこから外れて、うっかりふざけすぎて“『Fallout』じゃない”って感じるようなものになりがちだと思う。でもそうならなかった」 ケインは「Fallout」のロアがドラマに多数反映されていたことがうれしいと述べ、視聴中に見逃してしまったものもいくつかあったほどだと明かした。視聴者に細かい説明を行うためのナレーションを加えなかったことを評価しているが、説明が不足している点や取り入れたロアの多さから、ゲームを知らない人にとっては「やや入りにくい」と思われてしまうのではないかと指摘している。 また、ケインは3人のメインキャラクターについても高く評価しており、「プレイヤーキャラクターがそれぞれの方法でゲームにアプローチしていく」ように感じられたという。ルーシーは高い道徳基準を持ったプレイヤーである、「いいキャラクター」を表している。一方マキシマスは、自分の目標の達成に専念する中立的なプレイヤー。そしてグールは「ドラマにおける放浪殺人鬼」の立場にあり、口より先に手が出るタイプのプレイヤーを表しているのではないかとの考えを示した。 ケインはInterplay Entertainmentに所属していた頃にゲームの「Fallout」シリーズを生み出し、主に1作目と2作目のデザイナーを務めながらさまざまな役割を担った。『Fallout 2』以降はゲームに直接関与していないが、「Fallout」関連の動画を自身のYouTubeチャンネルで公開している。なかには、初代『Fallout』から削除されたコンテンツや、シリーズに大きな影響を与えたもの、『Fallout 2』の開発初期段階でプロジェクトから離れた理由などを語った動画もある。ケインはシリーズの新作に対する考えを公に語ることはめったにないが、2010年のインタビューで『Fallout 3』について語ったことがあった。 ドラマ『フォールアウト』シーズン1は2024年4月11日より配信が開始され、Prime Videoは大きな成功を収めた。ドラマの配信を受けてゲーム『Fallout 4』のプレイヤー数が急増したほか、ドラマのシーズン2への更新も決定している。
Taylor Lyles
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