1年間の活動と「おすすめ絵本・物語」を冊子に 安房この本だいすきの会(千葉県)
絵本や物語を通して、子どもたちに豊かな言葉と創造力を育もうと、読み聞かせを実践する「安房この本だいすきの会」(原政子代表)は、1年間の活動と「おすすめの絵本・物語」などをまとめた小冊子を作成した。安房地域の幼稚園、こども園、小中学校、図書館などに配布した。 同会では、1年間の活動のまとめとして、手製の小冊子を発行している。第15集となる今年度は、B5判48ページで4章編成となっている。 第1章では、児童文学作家の故・今西祐行さんの童話「はまひるがおの小さな海」に関する学習会の様子を掲載。作品は、今西さんが館山砲術学校に入隊中、白浜海岸で構想した作品で、1971年から20年間も、小学校の国語の教科書で使用されていた。同会では「安房の地に残る大切な作品として、読み継いでほしいと願っている」という。 また、絵本作家のとよたかずひこさんが講師を務め、子どもたちの心をわしづかみにした今年10月の「第27回この本だいすき房州鴨川セミナー」の概要も載せた。 第2章では、会員がこども園や学校、図書館、公民館などで行った読み聞かせの実践を紹介。第3章では戦後80年の節目に当たり「戦争・平和を考える絵本・物語」で10作品、第4章では2010年から継続している「おすすめ絵本・物語」で50作品の題名、作家、おすすめポイントを解説している。 原代表は「毎年50冊余りのおすすめ作品を紹介し、今年度で800冊近くになった。『どの絵本を読み聞かせたらよいか迷った時、冊子を活用しています』『学校での図書購入のときに選書の参考にしています』など、うれしい声も届いている。15集の残部は少ないが、内容などの問い合わせには応じる」としている。 問い合わせは、安房この本だいすきの会事務局(090・2636・0524)にショートメールで連絡してほしいという。