5年で70億円売り上げ 巨大スカウトグループトップを再逮捕 警視庁が特捜本部立ち上げ
女性を性風俗店に斡旋(あっせん)する巨大スカウトグループ「アクセス」の事件を巡り、警視庁保安課は職業安定法違反(有害業務紹介)容疑で、アクセスのトップ、遠藤和真被告(33)=職業安定法違反罪で起訴=を再逮捕した。 【写真】歌舞伎町付近の通称「スカウト通り」では多くの女性が声をかけられている アクセスは5年間で約70億円を売り上げているといい、警視庁は遠藤容疑者をトップとする匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)とみて、生活安全部に16年ぶりとなる特別捜査本部を設置し、実態解明を進める。 再逮捕容疑は、スカウトと共謀して昨年3月、大分県のソープランドに当時24歳の女性を斡旋したとしている。 一方、保安課は売春防止法違反(場所提供)の疑いで、埼玉県川口市のソープランド「Chou Chou(シュシュ)」代表、稲毛大樹容疑者(30)=同市西川口=と従業員の男を逮捕した。 同店は令和5年からアクセスとの取引を始め、6年4月以降に女性約40人の斡旋を受けて紹介料「スカウトバック」を支払っていたとみられる。 スカウトバックは、女性からの構造的な搾取を助長するとして、警察庁が国会での成立を目指す改正風営法で禁止される見通しとなっている。