共働きなのに、夫の単身赴任で3年以上もワンオペ育児。妻の涙に限界を感じた夫が取った行動とは
独自の視点で子どもの教育に取り組み、イラストと文章で発信するえみさん。えみさんの「教育」は、いわゆるお受験対策のような「お勉強」ではなく、生きていくために必要な、「考える力」を育むこと。これからの時代を「たくましく生き抜く」子どもの育て方とは?具体的なエピソードを交えて紹介していただきます! 【漫画で読む】育休復帰の直前、夫が単身赴任に!完全ワンオペ状態で妻がとった行動とは
共働きなのに、夫の単身赴任で3年以上もワンオペ育児
大阪府在住の我が家。第一子の育休復帰直前だった約8年前、夫が突然、東京へ転勤になりました。思い描いていた「育児も家事も、夫婦で協力しながらの共働きライフ」の理想が一気に崩れ去り、いきなり完全ワンオペ育児がスタート。その後、第二子を妊娠し、育休期間中は一緒に過ごそうと、私と子どもで夫の単身赴任先への引っ越しを計画していた矢先、なんと夫がアメリカへ転勤することになったのです。
時は流れ、二回目の育休復帰
異動になり、環境が一変
保育園のお迎え時間も遅くなり…
就寝時間もどんどん遅くなっていきました
「子どもたちに負担をかけているんじゃないか」
残業できないことが理由で、仕事が処理しきれないことも出てきました
気づいたら3年以上単身赴任の状態
それまで張り詰めていた心の糸がプツンと切れました
私「もう1人でがんばるの…無理だよ」
夫は上司と交渉してくれました
あの本当につらかったとき、素直に夫にヘルプを出してよかった
そうそう、今私はこうして子育て漫画を描いていますが、漫画を描こうと思った一番初めのキッカケは、夫がアメリカへ単身赴任していた頃、遠く離れた夫に子ども達の様子を伝えたくて描き始めたんでした。 夫は単身赴任をしていた頃、仕事の都合で一年の間に数えるほどしか子どもに会うことができませんでした。子ども達のことが大好きな夫と、お父さんのことが大好きな子ども達。それなのに、ほとんど会えないなんて…「家族って一体何なんだ!?」と、あの頃私は強く自問自答を繰り返していました。 夫の東北への異動内示が出た時、私があれ以上の夫の終わりの見えない単身赴任に耐えられなかったのは、単に仕事と育児を一人で担うのがしんどいということ以上に、「これ以上家族バラバラの生活が続いたら、子ども達はもう夫を“お父さん”と認識できなくなるんじゃないか」という危機感が強かったからでした。 まあ実際、夫は大阪の家に帰ってきてからも仕事が忙しかったので、平日は私がほぼワンオペで回す生活はあまり変わらなかったんですけどね。それでも夫が子ども達と一緒に寝て、一緒にご飯を食べる、そんな家族一緒の生活ができるようになって、涙が出るほど嬉しかったです。「NOと言えない日本人」なんて言葉を聞くこともありますが、夫があの時上司に「NO」と言ってくれて本当によかった…。 個人的な見解ですが、全国転勤というのは、妻が専業主婦で夫に帯同するのが前提となっている制度なのかなと思います。でも今のご時世、共働き世帯も増えているので、我が家のように妻は妻で仕事をしているケースもあると思うんですよね。なので「社命は絶対」ではなく、もう少し個々人のライフイベントにも寄り添ってくれると、もっと働きやすくなるのになと思います。 というわけで今日も我が家は、家族そろって食卓を囲むことができています。ああ、こんな日常がとっても幸せです!
【プロフィール】えみ(@emi_jiken24)
長女・みいちゃん、長男・とうくん、次女・あーちゃんの3人を育てる母。 インスタグラムで、その子育て法を漫画で紹介したところ、「ためになる!」「我が家でも取り入れたい!」と話題に。 コーヒーと甘いものが大好きです。