Marketing Briefing[日本版]: CTV は「デジタル」の主役に。ストリーミングもYouTuberもCTVなしでいられない
コネクテッドTV(CTV)で動画コンテンツを視聴するのに当たり前となった現代。CTVは堅調に成長を続けており、広告およびサブスクリプションの両面で注目されている。 とくに米国では、多くの企業がCTV広告への投資を増やそうとしており、ストリーミングサービスやCTVプラットフォームが広告収益の成長を牽引しているという。サブスクリプションの面を見ても、たとえば、Netflixは利用登録者を大幅に伸ばし(パスワード共有の取り締まりの結果が要因だが)、Disney+は広告付きプランの提供を加速させている。 また、Youtuberなどの動画クリエイターサイドからも、CTVはウケが良いようだ。モバイルでの視聴に比べて、CTVでの視聴の方が視聴1回あたりの収益は高く、長尺動画の視聴回数も増えているという。今週のMarketing Briefing[日本版]では、先週から今週にかけて公開された、CTVに関連する3つの記事を振り返ってみよう。
ストリーミングサービスの広告事業は好調
2023年第4四半期のTV・ストリーミング企業の広告およびサブスクリプション事業の状況を見ると、やはり広告売上が好調な企業は、主にストリーミングサービスに関連していた。一方で従来型TVネットワーク企業にとっては厳しい時期に。 サブスクリプションの面では、おおむねパスワード共有の取り締まりの結果から、Netflixが異例の急成長を見せていた。ほかのストリーミング企業は漸進的な成長となっている。なお、Netflixがパスワード共有の取り締まりによって有料会員数を伸ばしたことを受け、ことしはディズニーを含め、多くのライバルが同様の手段を講じる計画を発表しているという。 詳しい内容は以下の記事で Netflix、脅威の1300万人会員増。米TV&ストリーミング各社の2023年Q4まとめ
ディズニーにとってプログラマティック広告が最重要に
ディズニーのプログラマティック広告戦略は、「ディズニー・リアルタイムアドエクスチェンジ(Disney Real-Time Ad Exchange:DRAX)」を通じて進化し、直接的な統合を強化することに焦点を当てているという。 DRAXのローンチにより、Googleの「DV 360」やトレードデスクなどの主要DSPとの直接的な統合が進められ、これによって広告主はHuluやディズニープラスなどのストリーミングインベントリー(在庫)にアクセスできるようになり、ディズニーは広告収益の75%をプログラマティックで達成するつもりだ。 詳しい内容は以下の記事で ディズニー、広告売上の75%をプログラマティックで上げる目標を掲げる