あのちゃんへの告白シーンが尊い…裏切り者疑惑が消えないワケ。残された不穏な要素とは? ドラマ『民王R』第7話考察レビュー
次週、最終回での不穏な要素とは?
次回はついに最終回。予告では、ついに貝原が合流! こんなに心強いことはない。しかし、貝原とナリタカンパニーとの関係がちょっと怪しい。 第1話、貝原の紹介で冴島を雇う際、彼女の履歴書を見ながら、カリヤンとマルちゃんが、こんな会話をしていた。 「こりゃすごい、彼女、成田育英財団の出身ですよ」 「なんですかそれ?」 「一握りの天才たちを特別に教育するための企画」 「そんなすごい人、貝原さん、どこで見つけたんでしょうね」 「んー? 顔が広いからね。さすがだよね」 ナリタカンパニーとつながりがあるのか、貝原。彼は敵か味方か? しかも、最終回が不穏な要素がもう一つ。これまでの「入れ替わりさん」は、なんだかんだいいながら、笑ったりしみじみしたりできていたけれど、それは人間だから。最終回の入れ替わりさんは人工知能だ。もう笑えない。 大丈夫、大丈夫♪ 『民王』で何度も流れ、窮地を救ってきたモフモフンの歌のように、今回も明るく平和に丸く収まってほしいが、どうなるのだろう。 レギュラーメンバーが誰一裏切らず、白鳥翼議員(溝端淳平)が味方になり、翔君も帰国して、倉本議員(草刈正雄)も合流し、これまでの入れ替わりさん7人も全員合流し、泰山ガチャドリームチームを結成し奇跡を起こす…なんて展開を望む。 第7話には、第6話の入れ替わりさん、ミサイルキックの堀田さん(安井順平)が登場し、ドラマの進行を救ったことだし。 最終回、私たちが『民王R』を通してみる未来は、どんな世界なのか。楽しみなような、怖いような。 【著者プロフィール:田中稲】 ライター。アイドル、昭和歌謡、JPOP、ドラマ、世代研究を中心に執筆。著書に『そろそろ日本の全世代についてまとめておこうか。』(青月社)『昭和歌謡出る単 1008語』(誠文堂新光社)がある。CREA WEBにて「田中稲の勝手に再ブーム」を連載中。「文春オンライン」「8760bypostseven」「東洋経済オンライン」ほかネットメディアへの寄稿多数。
田中稲