〈カオスすぎる東京都知事選〉“ほぼ全裸ポスター”桜井MIUにも殺害予告! 小池、蓮舫両氏にも…NHK党や”ジョーカー”政見放送ジャック。都民は「社会の底が抜けた」
蓮舫氏がカイロ大卒業問題を追及しない理由
小池、蓮舫両氏の行動には、脅迫行為だけでなく、さまざまな方面からの“批判の声”があがっている。 まず小池氏については、以前から指摘されてきたカイロ大卒業との学歴が嘘ではないかとの疑惑に絡み、都民ファーストの会の事務総長を務めた弁護士の小島敏郎氏が、公選法違反(虚偽事項公表罪)容疑で告示前に東京地検に告発状を提出している。 さらに6月26日にも、今年5月に東京都内52の首長が小池氏に3選出馬要請をしたのは小池氏からの働きかけによるもので、これは地位を利用し公職の候補者の推薦に関与することを禁じた公選法違反だとして150人超の都民が告発状を地検に出している。 一方の蓮舫氏については、選挙告示前の6月2日の街頭演説で「七夕に予定されている都知事選に蓮舫は挑戦します」と本人が口にしたのは禁じられている立候補届出前の事前運動だとして、東京の弁護士が地検に告発をした。 「どちらも、本人は違法ではないと否定しています。小池さんの学歴詐称疑惑は何年も前から言われ続けてきたことですが、支持動向に影響がでるとの見方はほとんどありません。 そのためか、蓮舫さんは記者会見などでこの問題への対応を聞かれても、追及する素振りはみせません。攻撃材料にはならないと思っているからでしょう」(社会部記者) 選挙の序盤からエロポスターや風俗店を宣伝するピンクチラシのビラが公営のポスター掲示板に貼られ「社会の底が抜けた」との嘆きが噴きあがっている中では、学歴詐称やら選挙活動のフライングやらという疑惑に反応できなくなっている人も多いことだろう。 こうした中、今回選挙でカオスの出発点ともいえるポスター掲示板では、新たな動きが展開されている。中心になっているのはやはり、24人の候補者を立て掲示板内で24ヶ所のポスターのスペースをジャックした「NHKから国民を守る党(NHK党)」だ。
政見放送ではジョーカーに扮しゲラ笑いを続ける河合氏
「NHK党党首の立花孝志氏らは、党の代表権や資金を巡って争っている『みんなでつくる党(みんつく党)』の大津綾香党首の写真を使い、『大津綾香さん! 債権者が困っています お金を返してください!』と書いたポスターを大津氏の事務所や自宅の近所の掲示板に貼りまくるという行動に出ています。 NHK党はすでに、女性用風俗店の宣伝チラシポスターや出会い系サイトへ誘導するQRコードが書かれたポスターを貼り出し、風俗店ポスターで警視庁から警告を食らっていますが、今度は選挙ポスターを使って個人攻撃を始めたとの批判の声が上がっています」(社会部記者) 大津氏は、掲示板を利用した立花氏らの行動について「風俗チラシ(を貼る)とか(ポスター枠を)販売するとかし、今度は誹謗中傷。大きな人権侵害で、一昔前の反社でもやらないようなことをやってらっしゃるわけですよね」と静かに怒りを示した。 さらに、すでに警察には相談しているとし「信用棄損であり名誉棄損であるというところは、証拠をまとめて速やかに警察に持って行く段取りになっています」とも述べた。27日には記者会見を開き、対抗策を正式に表明する見通しだ。 立花氏はこれまで、選挙費用を節約するため掲示板をやめようという主張を知ってもらうため、掲示板の多くのスペースを確保し、それを党への「寄付」の形で使用希望者に販売すると説明していた。 しかし26日、「なぜ、ポスタージャックしたのか?」との書き出しで始まるXのポストでは、NHKの政見放送に立候補が次々出演して「NHKをぶっ壊す! NHKに受信料支払う人は馬鹿!って拡散したかった!」と説明。 「ポスタージャックするのではなく、NHK政見放送ジャックするのが目的! ポスター掲示板は政見放送についてくるオマケみたいなものだから、販売しただけ!」 ともつづり、政見放送ジャックが主目的だと言い始めた。 25、26日にNHKが放映した政見放送では、その言葉通りNHK党の候補者が「NHKをぶっ壊す!」と連呼。エロポスターを貼り出して叱られた河合悠祐候補もますます意気盛んで、政見放送ではジョーカーに扮しゲラ笑いを続ける不気味な時間を創り出した。 街角の掲示板にとどまっていた狂乱の光景が、これから公共の電波に乗って拡散していくのだろうか……。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
集英社オンライン編集部ニュース班