近江鉄道 31年ぶりに黒字
びわ湖放送
今年4月から、「上下分離方式」を導入した近江鉄道は、上半期の決算で31年ぶりに黒字に転じたと発表しました。 赤字が続いていた近江鉄道は、今年4月1日に「上下分離方式」を導入。これは、近江鉄道が、列車の運行やサービスの提供を行い、県や沿線10の市町で構成する「近江鉄道線管理機構」が、鉄道設備などの保有や維持管理をするというものです。 今月13日。知事や沿線市町の市長・町長らも出席した会議で、近江鉄道から、今年度上半期の経営状況が説明されました。それによりますと、「上下分離方式」を導入した今年4月1日から9月末までの鉄道事業の営業収益は、昨年度の同じ時期に比べて、47パーセント増加した7億5200万円となりました。また、売り上げ原価などを差し引いた営業損益は、昨年度の上半期は、約2億円の赤字でしたが、今年度は、9500万円の黒字に転じました。 近江鉄道では、1994年度から赤字が続いていて、黒字に転じたのは、31年ぶりだということです。「管理機構」からの設備の管理業務の委託収入や、固定資産税の支払いが減ったことが大きいとしています。なお交通系ICカード「ⅠⅭOCA」導入については、2025年度末までに完了したいとしています。
びわ湖放送