石巻に海上自衛隊ホバー揚陸艇「みちのくALERT」大規模災害対応訓練を実施〈宮城〉
仙台放送
自衛隊や東北の各自治体などが参加する「みちのくALERT」は開催2日目の16日、大規模な災害訓練が行われました。 宮城県石巻市渡波の海に現れたのは「LCAC」(エルきゃっく)と呼ばれる、海上自衛隊のエアクッション艇です。 ホバー走行により海と陸を問わず移動することができ、能登半島地震の際も活躍しました。 訓練は、岩手県沖で震度6強の地震が起き、津波により沿岸地域が孤立したという想定で行われました。 砂浜に上陸したLCACは、救助活動に必要な特殊車両を降ろす手順を確認しました。 陸上自衛隊東北方面総監部 三本木大士 防衛課長 「関係機関と自衛隊がしっかりと連携して次の災害に備える。1人でも多くの命を救うというところに重点を置いていきたい」 また、津波避難タワーに取り残されたけが人を自衛隊や消防のヘリコプターで救助する訓練も行われました。 記者リポート「ここ陸上自衛隊霞目駐屯地には、石巻市で救助された患者が到着しました。ここからさらに患者を救急車両に移動し、各病院へ搬送する準備が進められます」 仙台市内では災害派遣医療チーム「DMAT」が、多数のけが人の中から治療の優先度を決める「トリアージ」の訓練を行いました。 参加者たちは、大災害時に想定される混乱した状況の中でも迅速に対応できるよう訓練に臨みました。 陸上自衛隊東北方面衛生隊 大嶋信道 救急車隊長 「国民の皆さまの負託にしっかり応えられるよう、平素からこういった訓練を地道に積み重ねることが大事」 みちのくALERTは11月24日まで行われます。
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