堺雅人が8年ぶりに映画主演! 共演に井川遥 35年振りに再会した同級生同士の初恋ラブストーリー 映画『平場の月』
2018年に刊行され、発行部数18万部を突破した朝倉かすみによる小説「平場の月」が、主演に堺雅人を迎え、実写化される。 35年振りに再会した中学時代の同級生同士。お互い独り身となり、様々な人生経験を積んだ2人が意気投合し、中学生以来、離れていた35年の時間を埋め心を通わせていく。 主人公 青砥健将を演じるのは、堺雅人。その青砥が中学生時代に想いを寄せていた須藤葉子役を井川遥が演じる。堺は、映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』以来8年ぶりに映画主演を果たす。 監督を務めるのは、『花束みたいな恋をした』が大ヒットを記録し、『片思い世界』の公開が控える土井裕泰。脚本は『ある男』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞、ヨコハマ映画祭脚本賞を受賞した向井康介が担当する。 【コメント】 ▼堺雅人 青砥役のオファーをいただき、原作を読みましたが、原作小説の世界が素晴らしく、豊かなので、ぐいぐいと引き込まれ、何度も何度も読み返しました。今回、原作に登場する場所で撮影し、いち原作ファンとしては聖地巡りのような、本当に夢のような日々が始まったなと感じています。 僕が演じる青砥は井川さん演じる須藤あっての青砥だと思っています。撮影が始まり、役としての井川さんと出会って、須藤の横にずっといたいなという気持ちが強くなりました。また、土井監督は大学の演劇研究会の先輩にあたり、ずっとご一緒したかったので、今回念願叶ってとなります。土井監督は物腰が柔らかく、丁寧に説明してくださり、役者が伸び伸びと動けるようにしてくださる印象です。これから撮影が続きますので、監督のおっしゃった通りに動きたいと思っています。 ▼井川遥 須藤は青砥と再会したことによって、そこから慎ましやかだけれども気持ちが少しずつ膨らんでいく。この2人を応援したくなりました。私自身、この年齢になったからこそわかる気持ちが原作の中に溢れていて、温かさや切なさも同時にあるこの本を愛おしく感じました。 今回、私が演じる須藤は自分の弱さを見せまい、寄り掛かることをよしとしない覚悟を持って生きている人です。須藤の芯の強さ、意地らしさ、今ささやかな幸せを噛みしめている感じ、それら彼女の持っているものを大切に演じたいと思いました。堺さんは懐が深く、温かくて包み込んでくれるような方です。年齢を重ねてまたご一緒できること楽しみにしていました。土井監督とは今回2作目になりますが、大変嬉しく思っています。その役の持っているもの、滲み出てくるものなど丁寧に教えてくださるので、監督についていきたいと思います。 ▼原作者・朝倉かすみ 「平場の月」はわたしにとって初めての映像化作品になります。もちろん映像化というものへの関心はありました。それは著作が異なるメディアで展開されるのを観てみたい、という圧倒的なミーハー魂と、わたしがひとりで書いたものを、わたしではない人たちがチームを組んで表現したらどんなふうになるのだろう、という純然たる好奇心の混ざり合ったものでした。 ミーハー魂は、「ピッタリ!」のキャストやスタッフを妄想させ、好奇心は、わたしが紙やモニタなどの平面に文字で描いたシーンが立体となったときの驚きや喜びを想像させました。シーンといっても具体的なものではなく、わたしが書くときに大事にしている三つ(ディティールと、実感と、イノセンス)が感じられるかどうかがポイントでした。そんな我儘すぎるあれこれが、どんどん「ほんとう」に―それはもう思った以上に「ほんとう」に―なっていく不思議を、今、味わっている最中です。 映画『平場の月』は、2025年秋 公開。
otocoto編集部