支持を訴える小池都知事と乙武氏

　衆院東京15区補選（28日投開票）が16日に告示され、選挙戦がスタートした。無所属で立候補した作家の乙武洋匡氏（48）が東京・JR亀戸駅前で行った街頭演説には、支援する小池百合子都知事（71）と国民民主党の玉木雄一郎代表（54）が応援に駆け付けた。多くの聴衆でごった返し、他の候補者から拡声器でヤジが飛び交うなど駅前は騒然。そんな光景を見つめていたのが時事芸人のプチ鹿島（53）とラッパーのダースレイダー（47）だ。 【写真】見届けたプチ鹿島とダースレイダー 　――乙武氏の過去の女性問題や小池氏の学歴詐称疑惑に野次が飛ぶなど、異様な光景だった 　プチ鹿島　騒然としてましたよね。乙武さんも（ヤジに）負けずに声がデカかった。僕は東スポのプロレス記事を見て育ったので騒然とした場を見たいんですよ！　本当に来てよかった。 　ダースレイダー　僕ら「選挙はお祭りだ」というキャッチフレーズで見てる。なかなかの祭りだった。 　――他の候補者の演説も回るのか 　プチ鹿島　興味があるものを見る。色々な候補が出てますけど、乙武さんの第一声は見にこなくちゃいけないと思った。 　ダースレイダー　あえて偏向報道していこうかなと思ってます（笑い）。 　――乙武氏の演説は 　ダースレイダー　乙武さんは割と憲法改憲論者であるということをすごく強く主張している。エネルギーもあの言い方でしたけど、原発を推進するというのを明確に言っていた。そうした支持層に訴えたいんだろうな、というのが感じられた。 　プチ鹿島　第一声と中間とか最終日で言ってることが何が違うかって見比べるのも面白かったりするので今日見といてよかった。あと一番面白かったのはやっぱり無所属って言ってることですよね。こんな無所属はなかなか見られない（笑い）。いい光景を見られました。 　――知名度は圧倒的だがアンチも多い 　ダースレイダー　政治家になりたいのはすごく感じるんだけど。なんで政治家になりたいんだろうという所が選挙戦を通じてどれくらい見えるか。 　――カイロ大卒という学歴詐称疑惑が再浮上している小池都知事も応援に駆け付けた 　ダースレイダー　小池さんが（演説中に）中東問題に自らわざわざ触れた（笑い）。 　プチ鹿島　そう！　あれが今日の見どころだった。やっぱり強気というか。危なっかしいなと思って聞いてた（笑い） 　――改めて今回の選挙を楽しむポイントは 　プチ鹿島　小池さんが今、学歴詐称問題がまた出てきましたけど。これをどう答えて、都知事選出るのか、国政復帰するのかってよく分からないじゃないですか。混沌とした状況って大好きなんです。15区の皆さんがどういう判断をするのかも含めて注目ですよね。 　ダースレイダー　さらに言うとこれは補選なので。解散総選挙がもし近々あったら、同じ所でもう1回選挙になる。その混沌もあって、今やってる選挙戦だけの話じゃない。東京15区の選挙もまたまた近々あるかもしれないという意味では長いエピソードの第1話という楽しみ方ができる。ただ、つばさの党がやっていることは今後の選挙現場に影響を及ぼすんじゃない？ 　プチ鹿島　民主主義にとって深刻な問題になるかもしれない。これは我々も真剣に話し合わないといけない。あと偶然にも投開票日の28日に時事ネタトークイベント「ヨルカラナンデス！」というライブをやるんです。補選の中継をしながら語れるので楽しみにして下さい！