国民・玉木代表 元グラドルとの不倫で涙の謝罪 公費でホテル密会なら説明必要
国民民主党の玉木雄一郎代表(55)が11日、香川県の高松市観光大使を務めるタレント小泉みゆき(39)と不倫関係にあると週刊誌「FLASH」の電子版で報じられ、国会内で会見し「おおむね事実」と認めた。特別国会初日に直撃したスキャンダル。与党過半数割れの中、キャスティングボートを握る玉木氏だが、この日も首相に再選出された自民党・石破茂総裁(67)から“主役の座”を奪ってしまった。 【写真あり】玉木氏と不倫関係にあったグラドル時代の小泉みゆき 「今日は、恥を忍んで、ここに来ました。地べたから、やらせてください」 午後6時半過ぎ、東京・有楽町駅前。選挙戦では街宣車の上から聴衆に訴えていたが、この日は演台もなし。「頑張れ」の声援が飛ぶ中、聴衆に深々と頭を下げ、謝罪した。 好事魔多し。改選前の4倍の28議席と大躍進した衆院選後の特別国会初日。午前6時、FLASHが「隠密不倫デート」と題した記事を公開し“お祝いムード”は吹っ飛んだ。 同誌によると、衆院選投開票日の3日後の先月30日深夜、玉木氏は小泉と都内のバーで密会。7月下旬にも、玉木氏が地元・香川県を訪れた際、2人で同じホテルに宿泊した。 第一報から3時間半後の午前9時半、国会内で緊急会見。不倫報道について「おおむね事実」と認めた。報道が出ることは3日前に知ったといい「“こんな大事なときに、党の代表として何をやってるんだ”と妻と息子から厳しく叱責(しっせき)を受けた」と告白。先月30日の密会については、議席大幅増で「浮かれていた部分があった」と答えた。 妻の恵理さんは、玉木氏が党代表としてほとんど東京で過ごす中、地元・香川で活動して支えてきた。その点を指摘されると「あの…」と言葉に詰まり、「他の女性に好意を持ったという事実は、本当に申し訳ない」と涙を浮かべた。小泉とホテルで会うことは「妻にも話していた」としたが、ホテルで何をしたのか、具体的な関係性や交際期間については「家族の意向や相手のこともあるので…」と口をつぐんだ。 議員辞職は否定し、代表辞任については「仲間の意見を聞く」とした。衆院本会議前に行った両院議員総会では、辞任の要求はなく続投が決定。衆参両院本会議での首相指名選挙では、所属議員全員が玉木氏の名前を書いた。 実は30日は、広島県安芸高田市の前市長、石丸伸二氏(42)とYouTubeの生配信が予定されていた。玉木氏は決まっていた仕事をキャンセルしてまで、小泉のもとへ走ったことになる。 この日夜の演説後、報道陣から「政治活動のために予約したホテルに女性を呼んだ、という指摘もありますが」と質問が飛んだが、何も答えずに車に乗り込んだ。指摘の通りなら、公費を使って密会した疑いが出てくる。だとすれば、妻だけでなく国民も裏切っていたことになる。何らかの説明は必要だ。 こうなると、消費税引き下げなど、看板政策として掲げる「手取りを増やす」ための「年収103万円の壁」の撤廃はもちろん、ガソリン税の軽減などの減税公約を一つでも多く実現するしかない。与党にどのように要求をのませるか、玉木氏の本当の手腕が試される事態となった。 ◇玉木 雄一郎(たまき・ゆういちろう)1969年(昭44)5月1日生まれ、香川県出身の55歳。家族は祖母、両親、妻、大学生の長男。座右の銘は「念ずれば花ひらく」。東大在学時は陸上部で十種競技に熱中。得意種目は400メートル走と棒高跳び。卒業後は旧大蔵省に入省し、米ハーバード大に留学。妻との結婚式は学生割引を利用し、同大の教会で格安で挙げた。09年の衆院選で初当選。18年に国民民主党を結党し、代表に就任した。当選6回。 ▽玉木氏の不倫報道 週刊誌「FLASH」の電子版が、衆院選投開票3日後の10月30日深夜、東京・新宿のワインバーでタレントの小泉みゆきと密会していたことを報道。7月には香川県内のホテルに玉木氏がチェックインした後、時間差で小泉が同じ階の部屋に入った疑惑もある。小泉は玉木氏が8月に都内で行った街頭演説を聞く姿を目撃されたほか、9月には玉木氏の「議員活動15周年記念パーティー」に参加していたと報じられている。