＜日・ソ＞2回、二盗に失敗した周東（撮影・高橋　茂夫）

　◇パ・リーグ　ソフトバンク6―7日本ハム（2024年9月28日　エスコンF） 　ソフトバンクの周東が左膝の違和感で3回の守備から退いた。異変は2回だった。2死一、三塁。二盗に失敗した際に脚を気にするしぐさを見せ、つらそうに何度か手を膝につく。その裏に中堅の守備に向かう際もかばうような様子だった。 　「打席の時からしんどかった…」。試合後、周東は明かした。 　今季、選手会長に就任した男は不安を抱えたまま2回の守備では3度、打球を処理する。ただ、ここまでが限界だった。3回の守備から川村と交代。試合後は「CSに向けいい状態で入れるように」と切り替えていた。 　41盗塁で2位の楽天・小郷とは11差あり、2年連続の盗塁王はほぼ手中にしている。小久保監督も「（状態は）あんまり良くないかもしれない。CSで万全にするのがいちばん」と今後は出場選手登録抹消の可能性も含めて休養を与えて、回復を最優先させる方針だ。 　今季は5月に柳田、9月には近藤がケガにより離脱。投手も現在、松本裕や藤井ら主力に故障者が続出する。プロ7年目で最多の123試合に出場し、半分以上で1番を打った。リーグ6位の打率・269と文字通り先頭で引っ張ってきた背番号23は小休止する。 　CSファイナルステージは10月16日に開幕。あと、2週間強。間に合わなければ大幅な戦力ダウンとなる。