坂本龍一さん追悼コンサート キャプテンは演奏中に涙 「それも音楽ということで」
■コンサート終演後、改めて感じた坂本龍一さんの存在
公演を終えた海津さんは、「本当に坂本監督が降りてきたんじゃないかっていう一体感があって、自分が演奏していて感動しました。後ろのモニターに映った坂本監督が、僕のトロンボーンのベルに映っていて、涙が出ちゃって吹くのが大変でした。泣いたことで演奏に支障が出たかもしれないけど、それも音楽ということでいいんじゃないかなと思います」とコンサートで感じた坂本さんへの思いを明かしました。 指揮者の柳澤さんも「坂本さんが近くにいる感じで、みんなそんな感じだったと思います。(坂本さんの楽曲は)音の数とかすごく少ないんですけど、一音一音の響きを大事にして。そんなところが坂本さんの教えだったんだなって改めて感じました」と坂本さんの存在感を強く実感していました。 最後に、“坂本さんへ送りたいメッセージ”を聞くと、海津さんは「東北ユースオーケストラを作ってくださり、本当にありがとうございます。僕が大失敗したときに監督が慰めてくれていなかったら、今の僕は存在しないかもしれません。本当に感謝しています」と感謝の気持ちを伝えました。 そして柳澤さんも「坂本さんと最後にお話ししたのは、3月26日で亡くなる2日前なんですけども“ここはこういうふうに、ああいうふうに”って指導をたくさん受けました。去年できなかったことを、今年は改善してうまくいったところがすごくあったので、ゆっくり心を整理してから坂本さんに伝えたいなって思います」と思いを明かしました。