【阪神】「嫌な負け方を引きずらず、再びいいリズムを作った」逆転勝ちが続き首位キープ...注目選手は『糸原・梅野・岩崎』矢野燿大前監督が解説!
投げるタイミングを変えて“時間の緩急”を操る岩崎の投球術
―――そうしたなかでも、矢野さんが特に注目してほしいと指摘するポイントが、岩崎投手の巧みな投球術だと。相手バッターが嫌がるように、あえてタイミングをずらして投げているということなんですね? 「岩崎は球持ちがいいとか、ストレートがいいとかあって、ボールの緩急もあるんですけど、投げるタイミングの緩急も使っているんです。いろいろ工夫があって、投げるまでの間を長くしたりとか。普通、ピッチャーは自分のリズムで投げると抑えられるので、あんまりこういうことをやりたがらない。でも岩崎は相手目線の投球もできるので、あえてリズムを崩しにいっている。『まだ投げない、まだ投げない…』とじらして、投げていく。タイミングを変えるのは、簡単そうでなかなかできないんです。若いピッチャーはなかなかできないんですけど、岩崎ぐらい経験があればできる。相手はすごく嫌がります。タイガースは大竹とか…村上もちょっとできるようになってきているんですけど、岩崎はボールの緩急も使いながら“時間の緩急”も使って抑えることができるんです。これからテレビで野球を見るときに、『ボールを長く持ってるな』とか『すぐ投げたな』とか、そんなところを見てもらったら面白いんじゃないかなと思います」 ―――バッターからすると嫌だと? 「すごくイライラするんですよ。『はよ投げろよ!』とか『早く投げてきた!』みたいな感じで、バッターの心理を動かすことができるメリットもあります」 ―――今はゲラ投手と岩崎投手のダブルストッパーという形で起用されていますが、この後も岩崎投手に期待がかかりますよね? 「日本一になるためには絶対必要なピースなので、これからも頑張ってもらいましょう」 (2024年4月29日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)
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