パレスチナ自治区ガザ地区の南部で地上侵攻を進めるイスラエル軍は5日、主要都市ハンユニスの中心部に部隊を展開していることを明らかにしました。 ロイター通信は5日、住民の証言として、ガザ地区南部のハンユニスにイスラエル軍の戦車が初めて進行したと報じました。 また、イスラエル軍も「我々は現在、ハンユニスの中心部にいる」と発表し、地上作戦の開始以降、最も激しい戦闘が行われているとしています。 ガザ地区南部では多数の民間人が攻撃に巻き込まれ、パレスチナ赤新月社によりますと、救急車がイスラエル軍から攻撃を受け、救急隊員1人がケガをしました。 こうした中、イスラエルの警察は、イスラム組織ハマスが10月に大規模攻撃をした際、イスラエル人に性的暴行を加えていたと目撃者が証言する映像を公開しました。目撃者の一人は、ハマス戦闘員が女性や男性の局部を傷つけたり、乳房を切り落としたりしていたと話しています。 ハマスによる性暴力について、アメリカのバイデン大統領は5日、「ここ数週間、生存者や目撃者が想像を絶する残酷さの恐ろしい証言を共有している」と述べ、国際社会に対し、非難するよう呼びかけました。