日本株にも好都合…1月の米雇用統計は「予想を上回る強い内容」に【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
ナスダックは米長期金利上昇でも堅調、米景気がそれほど減速しないことは日本株にも好材料に
なお、今回の雇用統計の結果を受けた2月2日の米金融市場は、長期金利上昇、ドル高・円安、株高で反応しました(図表2)。従来、ハイテク株比率の高いナスダックは、長期金利上昇で下落しやすい傾向がありましたが、最近はその傾向が弱まっており、2日も長期金利は大きく水準を切り上げましたが、好決算を受けたメタやアマゾン・ドット・コムが牽引する形でナスダックは前日比1.7%高で取引を終えました。 改めて、米景気がそれほど減速しないケースを想定した場合、米金融市場の動きとしては、長期金利が下げ渋り、ドル安・円高方向の動きが限定され、景気面で企業業績に追い風となり株高に振れやすくなると考えられます。これらを踏まえると、米景気がそれほど減速しないケースは日本株にも好都合と判断されます。まだ過度な楽観は禁物ですが、日本株を支える材料が1つ浮上しつつあるとみて良いと思われます。 (2024年2月5日) ※個別銘柄に言及していますが、当該銘柄を推奨するものではありません。 ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『日本株にも好都合…1月の米雇用統計は「予想を上回る強い内容」に【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』を参照)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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