バイデン氏、日程調整で疲労回避へ-5日には注目のTVインタビュー
(ブルームバーグ): 11月の米大統領選で再選を目指すバイデン大統領は、3日夜の民主党知事らとの緊急会合で再選に向けた取り組みへの支持を得た。一方、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)によれば、会合でバイデン氏は疲労が蓄積しないよう日程を調整する必要があると認めた。
同紙が事情に詳しい複数の関係者を引用して伝えたところでは、バイデン氏(81)は睡眠を増やし、仕事の時間を減らす必要があると認めた。これには午後8時以降のイベント出席を制限することも含まれる。バイデン氏は先月27日の大統領討論会での精彩を欠いたパフォーマンスについて、それに先立つ過密な外交日程が原因だったと釈明したという。
バイデン氏が大統領選で勝利できるかや、同氏の下で議会選を闘えるか民主党内にも懸念が広がり、議員の一部や同党の献金者からバイデン氏に候補辞退を求める声が強まっている。これまでのところ、ロイド・ドゲット、ラウル・グリハルバ両氏が現職の民主党下院議員としてバイデン氏撤退を公に求めている。
一方、米ウォルト・ディズニーの創業者一族の相続人であるアビゲイル・ディズニー氏は、バイデン氏が選挙戦から撤退するまで、民主党への献金を差し控える方針だと、CNBCが報じた。
また、CNBCによると、慈善団体モリア・ファンドのプレジデント、ギデオン・スタイン氏も、バイデン氏が大統領候補を辞退するまで、計画していた民主党系団体への350万ドル(約5億6000万円)の献金を停止することを決めたと表明した。
4日の米独立記念日には、バイデン氏は軍人とその家族とのバーベキューイベントの後、恒例の花火をホワイトハウスで見物することなどを予定している。
バイデン氏は5日にABCニュースのインタビューに応じ、ウィスコンシン州マディソンで集会を開く予定。ABCニュースのアンカーを務めるジョージ・ステファノプロス氏との単独インタビューは大いに注目されており、米東部時間同日午後6時半(日本時間6日午前7時半)からの通常のニュース番組で抜粋が紹介された後、同日午後8時からのプライムタイム特番として全体が一挙放映されることになった。