【日本株週間展望】3週続伸、日米で金融政策判断へ-キオクシア上場
日銀は利上げを見送りそうなほか、為替が企業業績にとって良い水準にあることで日本株は上昇しそうだ。他国の株式市場と比べ出遅れ感があることも追い風。想定為替レートを1ドル=140円程度でみている企業も多く、足元の水準で推移していけば、上方修正も期待できる。FOMCではドット・プロット(金利予測分布図)で利下げ方針を確認したい。
大和証券の細井秀司シニアストラテジスト
FOMCと日銀会合がある週で動きにくいものの、中央銀行のイベントをこなした後は好調な米年末商戦を織り込み、年末にかけ国内も株高となりやすい。地政学リスクは懸念として残るが、経済的には悪材料は重ならないとみる。日本市場でIPOが多く出ており、IPOやグロース市場銘柄でも「掉尾の一振」のような株高となりそうだ。
--取材協力:佐野日出之.
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Yasutaka Tamura