「人間かしらと思うほど綺麗でした」吉永小百合「たった5人」の結婚式…立会人になった「演歌歌手」夫妻が振り返る“国民的女優”の晴れの日
ひと段落すると物騒な脅迫電話
指輪の交換もして、式は無事終了。食事の時間となった。料理を用意したのは、新宿の「大國鮨」の大将だったという。 「ここは、2人がデートに使っていたお店です。ご主人は築地で買ってきた鯛を我が家の台所でさばき、活き造りを作ってくれたんです」(千秋) 食事も終え、しばらく5人で休憩していると、今度は事件が起きる。 「『岡田を殺す!』という電話がかかってきました」 と、畠山が続ける。 「もう、びっくりして、直ぐに110番しました。すると、3分もたたないうちに高輪署から刑事さんが6人も来たんです。2人が我が家を出発したのは午後2時前。披露宴会場の新宿・京王プラザホテルへ向かう途中、刑事さんたちがボディガードとして付いていた。後から聞いた話では、カミソリ入りの封筒が送り付けられるなど、岡田さんへの脅迫がずいぶんあったそうです」
結婚以降の吉永が選んだ道
結婚式での吉永を、畠山はさらに語る。 「小百合さんの方が、相当岡田さんに惚れているように見えました。岡田さんは、池内淳子さんを始め、多くの大女優を世に出した一流の演出家ですからね。仕事の腕も良かったですね。今でも彼女は『お嫁にもらっていただいた』と言っているそうです」 千秋もこう振り返る。 「当時、小百合さんは、映画女優として壁にぶつかっていたんだよね。その悩みを岡田に相談していたようです。そのうち段々と愛が芽生えたのでしょう。彼女は自分のことを『不器用だ』と言っています。しかし、映画と違い、テレビは時間もカネもかけられない。テレビに出る役者は、器用じゃなきゃダメなんです。彼女は、岡田と一緒になってからテレビドラマにほとんど出なくなった。終生映画女優で生きていく、という道を選んだのです」 吉永の結婚式は、彼女が今も「スーパースター」であるための「運命の一日」だったのだ。
デイリー新潮編集部
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