《連載:衆院選2024 茨城選挙区情勢》 6区 鍵握る大票田つくば
衆院解散を受け、与野党は選挙戦を事実上スタートさせた。15日公示、27日投開票の短期決戦。定数「10増10減」を受け、新たな区割りで行われる。茨城県内では7小選挙区の立候補予定者が早くも前哨戦を繰り広げる。 ■6区 立候補予定者 国光 文乃 45 自前(2) 青山 大人 45 立前(2) 間宮美知子 77 共新 自民と立民の前職2人に共産の新人が挑む三つどもえの構図。選挙区当選と次点の得票差が前々回は約6千票、前回は約1万2千票で今回も接戦が予想される。同日投開票の市長・市議選が行われる大票田のつくば市の得票が鍵を握る。 国光文乃氏は3回目の選挙区当選を狙う。元厚労省医系技官で現役医師。12期務めた丹羽雄哉氏から引き継いだ地盤で保守票を固める。2期目の3年間は選挙区内の住民との小まめな対話を重視。医療、社会保障、外交や安全保障などの国の問題とともに地域課題も訴えていく。 青山大人氏は前回、前々回と比例区復活当選。野党共闘が見送られる中、悲願の選挙区当選を目指す。「日本に生まれて良かったと思える社会を地域の課題解決からつくる」と主張。地元出身議員を強調し、18年続ける早朝駅立ちなどで県議時代から培ってきた個人票の底上げに注力する。 間宮美知子氏はつくばみらい市議を1期務めた。朝の駅立ちやつくば市中心の街頭演説で無党派層への浸透を図る。共産が掲げる憲法9条の堅持や消費税5%への減税などを訴えるとともに、自民の「政治とカネ」問題を非難し、政権に対する批判票や比例票の獲得を狙う。 立候補予定者の年齢は投票日現在。丸数字は当選回数。並びは衆院解散時の各党勢力。略称は自=自民、立=立憲民主、維=日本維新の会、共=共産、国=国民民主、れ=れいわ新選組、無=無所属
茨城新聞社