ジャズファン魅了 グラミー賞ピアニストのマシューズさん釧路公演
グラミー賞受賞歴のある世界的ピアニストでアレンジャーのデビッド・マシューズさん(82)の北海道ツアー「デビッド・マシューズ ジャズカルテット」が16日、Jazz&Coffee「Cat」(北海道釧路市幸町6)で開かれ、訪れたジャズファンを魅了した。釧路公演の主催はKJC釧路ジャズクラブ。 道内ツアーは、マシューズさん(ピアノ)と道内を代表するプロ奏者の蛇池雅人さん(サックス)、佐々木源市さん(ベース)、宇野修さん(ドラム)の4人で、本物のジャズを地域に届けようと道内8カ所で公演。釧路公演は蛇池さん(49)=札幌市=が企画した。苫小牧市出身の蛇池さんは、小学1年生から4年生まで釧路市立愛国小学校に通っていたことから、第二の故郷でもある釧路での文化事業や公演などを企画し実現させた。 マシューズさんは1942年、米国ケンタッキー州出身。75年にポールサイモンさんが手掛けたアルバムの曲や76年のスターランド・ボーカル・バンドの曲のアレンジ。76年にジョージ・ベンソンさんの「グッド・キング・バッド」を作曲しグラミー賞を獲得。フランク・シナトラさんら有名ミュージシャンのアレンジも担当し、米国音楽界での地位を確立。日本では84年にマンハッタン・ジャズ・クインテット、89年マンハッタン・ジャズ・オーケストラのリーダー、ピアニストとして活動を続けている。親日家で2014年に日本に移住。現在、青森県八戸市に居住している。 演奏を前にマシューズさんは「われわれがスイングする曲を皆さんにも楽しんでほしい」と述べ、蛇池さんは「釧路は音楽好きが多いので演奏できるのはうれしい」と語った。ステージでは10曲披露され、訪れたファンはカルテットが奏でる美しく軽快な演奏に酔いしれていた。
釧路新聞