長塚京三、筒井康隆原作『敵』で12年ぶり映画主演 共演に瀧内公美、黒沢あすか、河合優実
黒沢あすか/渡辺信子役
台本を手にしたとき、長塚さん演じる儀助との浴室シーンに、年齢を重ねてきたからこそ醸し出せる味わい深さを大切にしたいと思いました。大八監督が長年温めてきた、筒井康隆さん原作の「敵」。その映画化にあたり監督が手掛けた台本は、世間擦れしていない儀助の品性とノスタルジックな雰囲気が絶妙に融合し、夢か幻か、あるいは SF かと思わせる独特の世界観を感じました。出演者としてその一端を担えたことを光栄に思います。
河合優実/菅井歩美役
菅井歩美を演じました、河合優実です。 初めてご一緒させていただいた吉田大八監督の、この『敵』という作品への思い入れにまず刺激を受けたことを思い出します。このような作り手の熱がたしかにこもった映画に力を添えられるのはとても嬉しいことです。 短い時間ではありましたが、おそらくどの時代に読んでもどうにも魅惑的なこの物語のもと、未知なるものに顔を合わせ、考えてみる機会をもらいました。 ぜひ劇場で出会ってほしいです。