『サウスパーク』のクリエイター、2024年の大統領選を番組で扱わない理由を明かす

『サウスパーク』は過去26シーズンにわたり、とりわけ大統領選挙の時期に、民主党と共和党の政治を風刺することをためらわなかった。しかし、来たる2024年の選挙は違う展開となりそうだ。 「サウスパーク」画像・動画ギャラリー Vanity Fairのインタビューで、『サウスパーク』のクリエイターであるトレイ・パーカーとマット・ストーンは、同シリーズが2025年まで戻ってこないことを明かした。その理由の一部は、パラマウントがさまざまな問題を解決するのを待っているためだという。だが2人は、2024年の選挙期間、しかもドナルド・トランプ前大統領が再び関わる選挙期間に番組の放送を避けたのは、偶然ではないとも認めている。「正直なところ、わざとです」とストーンは言う。 パーカーは、「トランプについて、僕らがこれ以上何を言えるのかわからない」と付け加えた。 「これまでに4回か5回、大統領選挙を通じて『サウスパーク』をやろうとしたけど、めちゃくちゃ難しかったですね。すごく大変だし、とんでもない重要性を持ってしまうように思えるんです」とストーンは説明する。「もちろんめちゃくちゃ重要ではあるんだけど、それがすべてになって、楽しさが減ってしまうんです」 『サウスパーク』は2016年の大統領選からトランプを風刺し続けており、本人の代役としてシリーズの常連であるギャリソン先生を起用している。ただし、パーカーとストーンがトランプを取り上げることに疲れを見せたのは初めてではない。2017年には、The Los Angeles Timesに対してパーカーが、番組がトランプを毎週ネタにする「罠」に陥っていると認めていた。 「だんだんと、“僕らがトランプについて何を言うか、お見逃しなく”という感じになってきていますよね。マットも僕もそれが嫌だったけど、いつの間にかはまり込んでしまっていたんです」とパーカーは当時語っていた。 一方のパラマウントについて、パーカーとストーンが言っているのは、ここ何カ月も続いている売却交渉のことだろう。パラマウントは7月、米映画製作会社スカイダンス・メディアとの合併を承認したと発表している。