米大統領選と米連邦議会選、「結果の組み合わせ」で予想される金融市場の反応【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
選挙後の市場の反応は短期的、中長期の影響は次期大統領の具体的な政策の見極めが必要
現時点での、大統領選は大接戦、上院は民主党がやや苦戦、下院はほぼ互角との報道に基づけば、ハリス氏勝利で上院共和党・下院民主党か上下両院共和党、トランプ氏勝利で上院共和党・下院民主党か上下両院共和党、という4つのケースが注目されます。米金融市場が、最も株高、長期金利上昇、ドル高で反応するのは、やはりトランプ氏勝利で上下両院共和党の「トリプルレッド」のケースと思われます。 反対に、株安、長期金利低下、ドル安の反応が大きくなるのは、ハリス氏勝利で上下両院共和党のケースで、トランプ氏の景気刺激的な政策への期待が後退することに加え、ハリス氏による景気対策の実施が見通しにくくなることが懸念されます。ただ、選挙直後の反応は短期的なものにとどまるとみており、中長期的な市場への影響を考える上では、次期大統領の具体的な経済政策や、外交・安全保障の方針などを十分見極める必要があります。 ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『米大統領選と米連邦議会選、「結果の組み合わせ」で予想される金融市場の反応【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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