【インドネシア】政策金利6%で据え置き、通貨の安定化図る
インドネシア中央銀行は16日、前日から2日間にわたって開いた月例理事会(金融政策決定会合)の決定に基づき、政策金利の中銀レートを6.00%に据え置くと発表した。2021年2月以来、3年7カ月ぶりに利下げを実施した前月から据え置いた。中銀は声明で世界金融市場の不確実性が高まる中、引き続き通貨ルピアの安定化を図るとした。 市場金利の実質的な下限である「翌日物預金ファシリティー金利(FASBI)」と市中銀行が中銀から資金を借り入れる際の「貸出ファシリティー金利」も、それぞれ5.25%、6.75%で維持した。 中銀は声明で、今回の決定は2024年と25年のインフレ率を目標値の1.5~3.5%に抑え、持続可能な経済成長を支えるためだとした。 今後の政策金利については、インフレ率や通貨ルピアの為替レート、経済成長の見通しに注意しながら利下げの余地を引き続き注視していくとした。 24年の国内総生産(GDP)成長率については、4.7~5.5%になるとの予測を維持。成長率は来年にかけて加速すると見通した。