乙武洋匡氏の陣営はスタッフ6人負傷…家宅捜索のつばさの党、衆院東京15区補選での妨害行為で
警視庁は13日、4月28日に投開票された衆院東京15区補選で、複数の候補者や陣営の街頭演説を妨害したとして、公職選挙法違反(選挙の自由妨害)の疑いで、東京都千代田区の政治団体「つばさの党」の事務所などに対する家宅捜索を始めた。 【写真】根本良輔氏が挙げた、妨害行為は「偏向報道」 同補選に立候補し、落選した根本良輔元候補(29)や同団体の黒川敦彦代表(45)は選挙戦で、無所属で出馬した作家の乙武洋匡氏(48)らの街頭演説に選挙カーで乗り付け、マイクや拡声器で大音量でヤジや主張を続けたほか、「パトロール」と称して他の候補者の選挙カーを車で追いかけるなどし、交通を妨げるなど選挙活動を妨害した疑いが持たれている。 選挙でつばさ側から度重なる妨害を受けた乙武氏の陣営では、選挙戦期間中に、つばさ側の妨害行為に関してスタッフ6人が負傷したことを、陣営関係者が明かしている。4月23日のJR亀戸駅近くでの街頭演説では、妨害行為を受けて110番通報が行われ、警官が駆けつける中、根本元候補に足を踏まれた聴衆の1人が転倒し、腰を強打する事態も起きた。 一連の経緯とは別に4月21日の乙武氏の街頭演説では、陣営関係者が男に突き飛ばされ、警視庁が暴行容疑で男を現行犯逮捕した。当初は暴行容疑だったが、その後、公選法違反(選挙の自由妨害)容疑となり、送検されている。