競走得点“69.89”の45歳競輪選手が執念の走り 9年ぶりの地元戦で意地の見せどころ「2日目、3日目が勝負」/熊本ミッド
熊本競輪のミッドナイト「オッズパーク杯(F2)」が15日に初日を開催。2Rチャレンジ予選を走った赤星俊光(45歳・熊本=86期)に話を聞いた。 7月のリニューアル後、初の地元、熊本開催に挑む赤星。「地元戦は9年ぶり。うれしいですね」と前検日から気持ちが乗っており、しかも初日は78点を超える若手機動型、西岡利起の番手を回れる嬉しい誤算も。これだけ、おぜん立てが整っては気合が入らぬわけがない。 だが、レースでは誤算もあって苦しい展開に。西岡が前受けから突っ張る予定だったが、赤板で誤算が生じ一旦、車を下げた。その後、1センターから再度アタックすると赤星がその出足に離れてしまった。ただ、そのあとの対応が素晴らしく西岡を猛然と追いかけると1車、1車と前を抜き3着までリカバリーした。 「西岡君は90点ぐらいの脚がある選手。離れてからはきつかったけど、諦めずに追いかけました。地元じゃなければ無理だったかも。まさに“地元の意地”でした」と執念の走りで準決へと勝ち上がった。 開催前までの今期の競走得点は「69.89」。チャレンジを走る選手が一息つけるひとつの区切りの70点まであと少しのところにきている。 「今期は出だしからまったく歯車が合わずに厳しかったけど、今日のレースで吐き出せたかも。(70点を)取るか、取れないかではだいぶ違うし、2日目、3日目が勝負ですね」 準決4Rは松本昂大-高尾剛文の3番手回り。再度、地元の意地を示して直線を猛然と伸びる。(netkeirin特派員)