アートな「エルメス」に、一生モンの「ジョン ロブ」。大人の男に勧めたいプレミアムなアイテム集
大人の男に相応しいエッセンシャルなアイテムとは、どんなものか。 使い心地が良く、長く付き合えて、こだわりが滲むもの。その要素はひと言では語れないが、プレミアムブランドの逸品は間違いなくその筆頭だ。 ▶︎すべての写真を見る 一生もののシューズや、毎日触れる革小物など。上品で洗練された雰囲気が、大人の余裕や貫禄をも演出してくれるだろう。
「エルメス」のアートなムード
エルメスを象徴する馬を中心に描き、その周りに時計、バッグ、ブレスレットなどといった数々のモチーフを配置。優雅で、大胆かつ繊細で、ユーモアがある。 エルメスのカレ(スカーフ)は目を凝らせば凝らすほど、単なるファッションアイテムではなく、ひとつの芸術作品に見えてくる。そしてこういうアートなムードこそ、人生にも服にも欠かせないのではないか。 実利の物差しでは決して測れない豊かさ、心地良さがあるから。
「ジョン ロブ」のレザーシューズは一生モンだ
履く機会は少なくとも、必ず備えておきたいのがベーシックなレザーシューズ。ここぞというときに、それがあるかないか。お洒落の度量が値踏みされるアイテムでもある。 その最高峰のひとつがジョンロブの「シティⅡ」。黒のカーフレザー。レースステイは内羽根式。ストレートチップ。最もフォーマルとされる要素を、完璧な美しさで仕立て上げた一足なのだ。 底付けは耐久性が高くソールの張り替えが利くグッドイヤーウェルト製法。まさに一生モンである。
旅のエトセトラは「ルイ・ヴィトン」が教えてくれる
旅は人生のエッセンシャル。それにまつわるエトセトラも、キャリーケースから下着にいたるまで吟味を重ねていきたい。 その中にはガイドブックも含まれる。事前の計画も現地での調整も、頼れる一冊があるとないでは充実度が変わってくるからだ。 1998年の発行以来、世界中の旅好きに注視されているのが「ルイ・ヴィトン シティ・ガイド」。ベテラントラベラーを唸らせる理由はその独特な視点にある。 神経科学者、建築家、スポーツ選手といった多種多様な寄稿者がそれぞれの都市で筆を奮い、ホテルやレストランなどさまざまなスポットが紹介される。 デジタル版とともに現在世界33都市をカバー。フランス語版、英語版、中国語版(9都市のみ)が用意されている。言わずもがな旅立つときの相棒バッグは、ルイ・ヴィトンがエッセンシャルだ。
毎日触れる“SLG”こそプレミアムな逸品を
オーシャンズでは革小物のことを“SLG”(スモール・レザー・グッズ)と呼んだりするが、こういう細部までに手を抜かないのがファッション巧者だ。 ディオールのカードホルダーはご覧のとおり、スマホの背に貼り付くマグネット式。「CD ダイヤモンド」キャンバスの洗練されたパターンに心が躍る。 一方のフェンディはベルトループに簡単に掛けられるクリップと、コインケースを備えた万能選手。「FF」ロゴをあしらい、切り替えデザインを加えたファブリックが、実にスタイリッシュだ。 毎日触れるたびに気持ちがぐっと前に向く、プレミアムなSLGをぜひ。 作木正之介=写真 野上翔太=スタイリング 加瀬友重=文
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