首位追撃の救世主となるか 立浪中日を盛り立てる「はいあがってきた男たち」
リーグ戦再開後の中日が粘り強く戦えている。 最初のカードとなった広島3連戦を2勝1敗と勝ち越し、25日の阪神戦(倉敷)でヒーローとなったのは戦前から注目されていた板山祐太郎だった。 【動画】戦力外から這い上がった!板山の渾身の適時打シーン 昨季まで8年間在籍した阪神を相手に「3番・一塁」で先発出場すると、両チーム無得点で迎えた8回二死三塁の打席、阪神の新エ―ス、才木浩人の134キロのスライダーを振りぬき、渾身の先制適時打を放ち、好投する小笠原慎之介を援護した。 この日は4回一死で中前打、6回一死の場面でも中前打を放つと盗塁も決め、決勝適時打を含む3安打猛打賞とフル車輪の活躍を見せた。 昨オフに阪神を戦力外になり、中日に育成選手として入団。5月に支配下登録され、1軍昇格となった。合流後は17試合で打率「.356」、内外野を守れるユーティリティぶりも評価されている。 同じく昨季まで虎戦士だった内野手・山本泰寛と切磋琢磨する姿勢、戦力外からはいあがってきたハングリーさを指揮官の立浪和義監督も買っている。26日は2軍でも上林誠知がウエスタン・阪神戦でサイクル安打を達成するなど、ここにきて戦力外組が気を吐いている。 チームは遊撃を守ってきた村松開人が故障で離脱、主軸の中田翔も再び抹消と不規則な事態も起きているが、1番打者として機能しているオルランド・カリステや、この板山、山本らのしぶとい打撃などもあり、僅差での勝利をものにしている。 投手力を強みとするチームとあって、課題の得点力がつけば、再び上昇気流をつかむことも可能となる。 26日は長打力が期待できる石川昂弥も合流した。立浪監督のタクト含め、今後の戦いぶりも注目を集めそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]