大分県内、9月に入っても連日厳しい暑さ 大分市内では学校の屋外活動を制限も
大分県内は17日、高気圧に覆われて広く晴れた。日田市では36・1度の猛暑日を記録した。9月に入っても連日厳しい暑さが続き、大分市内では学校の屋外活動を制限するといった影響が出ている。大分地方気象台は「週末まで平年よりかなり気温が高い日が続く」として、熱中症に警戒するよう呼びかけている。 大分市金池町の金池小は、気温や湿度などで算出する「暑さ指数」が31以上になると、グラウンドでの体育の授業や、休み時間の外遊びを禁止している。8月26日に2学期が始まって以降、指数が基準を超える日が続き、児童は昼休みを一度も外で過ごせていないという。 安部哲也教頭は「一向に涼しくならない。子どもたちは外で思いきり体を動かして遊べないので窮屈だろう」と気をもむ。10月12日に控える運動会の練習は、空調設備のある屋内アリーナで取り組んでいる。 同市公園通り西のパークプレイス大分は、今月1日で終了する予定だった水遊びスポット「ウォーターパビリオン」の利用を29日まで延長した。同施設管理事務所は「この時期になっても水に入って遊ぶ子どもが朝から夕方までたくさんいる。需要は高い」と感じている。 気象台は厳しい残暑の要因として、日本列島の西側を次々と通過する台風の影響を挙げる。「台風によって南から暖かい空気が供給され続け、気温が上がっている。この時期にしては太平洋高気圧が西側に張り出しており、晴れが多いことも一因」と説明する。 日田市は9月に入ってから最高気温35度以上の猛暑日を13日観測した。今年の猛暑日数は54日に達しており、過去最多だった1994年の年間45日を大幅に超えている。 県内は18日も暑くなる見通し。各地の予想最高気温は▽日田 38度▽大分 35度▽中津 34度▽佐伯 33度。21日以降は秋雨前線が南下して天気が崩れ、気温が下がる見込み。